鶴形山隧道と観龍寺(岡山県倉敷市)

1927(昭和2)年竣工の鶴形山隧道

倉敷美観地区、旧中国銀行や倉敷公民館の前から北側を見ると、トンネルが。

このトンネルは「鶴形山隧道」という 1927(昭和2)年竣工の古いトンネル。
1926(大正15)年に皇太子様(後の昭和天皇)が行啓されたのを記念して、このトンネルを掘ることが議決(当時は「倉敷町」？)されたそうな。(現在は倉敷市道です)

このトンネルの由来も気になりますが、このトンネルの「上」も気になりますね。
普通の山って感じではありません。建物建ってるし、横に階段あるし。

このトンネルが掘り抜いているのは「鶴形山隧道」の名の通り、鶴形山。
そしてトンネルの真上に「宝寿山観龍寺」があります。

さて、トンネル横の階段を上がって、観龍寺さんにお参りしましょう。

けっこう、しんどいです。

階段を上って、観龍寺山門に到着。
この山門は江戸時代に建てられたもので、1866(慶応2)年の「倉敷浅尾騒動」(脱走兵が倉敷代官所や総社浅尾藩陣屋を襲撃した事件)の時にこの寺に立てこもった脱走兵が付けた「ヤリの傷跡」があります。

はまぐりくん

あー、槍の傷跡の写真撮り忘れた…
ごめんなさい…

おせんべさん

向かって左側の小さい開口部の鴨居に槍の傷跡があるんだよね

山門をくぐって境内に入り、左手には鐘楼が。

時刻は７時30分頃。朝日が眩しいです。

ご本堂・太子堂など江戸時代からの建物群が残る観龍寺さんの境内。
観龍寺の創建は985(寛和元)年。
創建当時の場所はここではなく現在の倉敷市西岡(山陽自動車道･倉敷ICの南西あたり)。
その後先ほど上がってきた階段の下あたりに移転して、さらに1624(寛永元)年に現在の位置に移転したそうな。

境内の南端からは、倉敷美観地区を一望できますよ。

お参りを終え、境内の西側にある門から観龍寺さんを出て…

阿智神社の西参道入口から商店街へ。

以上、鶴形山隧道と観龍寺のお話でした。

最後までご覧いただきありがとうございます。