関門海峡の人気観光エリア門司港レトロから「関門トンネル」を歩いて下関へ渡って「唐戸市場」などを観光し、関門連絡船で関門海峡を横断して門司港へと戻る、欲張り観光モデルコースのご紹介。「海底トンネルを歩いて九州から本州へ」「連絡船で関門海峡横断」など非日常体験を楽しめる、オススメ散策コースです!
門司港~下関「関門海峡」観光モデルコース(車なし・徒歩)概略マップ
海底トンネル(徒歩)と連絡船を利用して関門海峡を横断し、門司港レトロから下関・唐戸の観光エリアを巡る観光散策モデルコースです。
関門海峡の美しい風景はもちろん、「海底トンネルを歩いて九州から本州へ」「連絡船で関門海峡横断」など非日常体験も楽しめます。

門司港~下関「関門海峡」観光モデルコース(車なし・徒歩)を写真で解説
JR門司港駅(門司港レトロ)を出発
JR門司港駅から、関門海峡観光モデルコーススタート!

出光美術館横から線路沿いを歩く
「門司港レトロ展望室」がある高層ビルの東側、出光美術館裏手の線路沿いの道へ入ります。

この線路は、門司港レトロ観光列車「潮風号」が通る線路だよ。

線路沿いの遊歩道を、まっすぐ進みます。

関門橋を望む 海辺の散歩道
遊歩道をまっすぐ進むと、海辺に出て、関門橋が見えてきます。
関門橋に向かってどんどん直進しましょう。
関門海峡に架かる唯一の橋。(橋長1,068m / 最大支間長712m)
橋の上は高速道路なので、歩行者・自転車等は通れない。

フェンスに突き当たったら、踏切を渡ってすぐ左折。(下写真黄色矢印方向)

突き当りを「左折」して、再び踏切を渡ります。

ここで歩道が二手に分かれますので、左の「ノーフォーク広場(和布刈公園)」方面へ。
直進しても先で合流しますが、左の方がより海に近いルートです。

関門海峡が目の前に!「ノーフォーク広場」
関門海峡が目の前に広がる広場です。
JR門司港駅からここまで徒歩約1,800mです。自動販売機やお手洗いもありますので、関門海峡を行き交う船や関門橋を眺めながら休憩できます。
ノーフォーク広場について詳しくは こちらの記事をご覧ください

早鞆の瀬戸・関門橋の真下へ!「めかり観潮遊歩道」
ノーフォーク広場の端から「めかり観潮遊歩道」に入ります。

関門海峡を間近に感じる絶景散策ルートです。
このあたりは関門海峡の幅が最も狭い「早鞆の瀬戸」と呼ばれる所。対岸まで約600mの近さです。

海に近い分、天候によっては波がかかるのでご注意!
路面の一部が表面粗めの石畳なので 足元にも注意してね!

関門橋「橋台下広場」に到着。関門橋を真下から見上げることができます。

橋台下広場にもお手洗いがあるよ

関門海峡の守護神「和布刈神社(めかりじんじゃ)」
関門橋をくぐるとすぐ、和布刈神社(めかりじんじゃ)に到着。

関門海峡の守護神・海上交通の神様として信仰される、1800年以上の歴史がある神社です。

和布刈神社は「九州最北端の神社」としても有名だよ

関門海峡を歩いて渡る!「関門トンネル人道」で下関へ!
和布刈神社の横には、関門トンネル人道の門司側(九州側)入口があります。(写真右上・鳥居の向こうの白い建物)

関門トンネル人道は、関門海峡を横断する海底トンネル。長さは780mで、徒歩15分程度で下関側(本州・山口県側)へと渡ることができます。
関門トンネル人道については こちらの記事で詳しく解説しています

トンネル中央付近の「山口・福岡県境」は 人気のフォトスポットだよ!

下関(本州・山口県)に到着!「みもすそ川公園(壇之浦古戦場跡)」
関門トンネル人道を通って関門海峡を渡り、下関側(本州・山口県側)へとやってきました。
関門海峡の対岸に、さっきまで歩いていた九州・門司港の街並みが見えます。

関門トンネル人道の下関側入口の海辺には「みもすそ川公園」が。このあたりは平安時代末期の1185年に「壇ノ浦の戦い」があった場所で、公園内には平知盛と源義経の像(上写真)があります。

みもすそ川公園から、関門海峡を左に見ながら海辺を唐戸方面へと。写真右奥の太い柱は、関門橋の本州側主塔です。

航海の安全と豊漁を祈願「烏帽子岩」と立石稲荷神社
関門橋をくぐったあたりの海辺に見えるのが「烏帽子岩」。
その昔 海岸に倒れていた岩を立てたら災いが治まったことから、現在でも毎年12月に 烏帽子岩のしめ縄をかけ替えて航海の安全や豊漁を祈願する「しめなわ祭」が行われています。

烏帽子岩の前・国道9号を渡った先の斜面には、立石稲荷神社が。平家が伏見稲荷の御祭神をここに分祀したとされています。

立石稲荷神社と烏帽子岩を過ぎ、国道9号の歩道を直進。

壇ノ浦の戦いの悲しい物語「赤間神宮」
みもすそ川公園(関門トンネル人道・下関側入口)から1kmほど歩くと右手に見えるのが、赤間神宮。
壇ノ浦の戦いに敗れて8歳で関門海峡に入水した安徳天皇(平清盛の孫)を主祭神とする神社です。

赤間神宮前のポストには、フグがいますよ。

赤間神宮前から国道9号を少し進むと、左手に「姉妹都市ひろば」が。

ここから、関門海峡海辺のウッドデッキを進みましょう。

新鮮な魚介が並ぶ「唐戸市場」
ウッドデッキを進むと、右手に「ふくのフクロ競り像」があります。
下関名物「ふく」(下関ではフグのことを”ふく”と呼ぶ)を「フクロ競り」という手元を隠した独特の競り方法で取引する様子を表した像です。

このフグの像の前にあるのが、新鮮な魚介が並ぶ「唐戸市場」。
卸売市場ではありますが小売もあり、回転寿司屋さんや食堂もあって大人気のスポットです。

唐戸市場 | |
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営業時間 | 早朝4時頃~15時頃 (曜日・店によって異なる) *飲食イベント「活きいき馬関街」は、 金・土10時~15時/日・祝8~15時 詳細は公式サイト参照 |
営業日 カレンダー | 公式サイト参照 |
住所 | 山口県下関市唐戸町 5-50 |
公式サイト | 唐戸市場 |
海鮮レストランやお土産店「カモンワーフ」
唐戸市場のすぐ横にあるのが「カモンワーフ」。
フグをはじめとする海鮮レストランや土産物店などが多数入る 海辺のショッピングモールです。


カモンワーフの3階から眺める関門海峡もいい感じ!

下関から門司港へ約5分の船旅「関門連絡船」
門司港~関門トンネル人道~下関・唐戸市場周辺の散策は、ここでおしまい。
ここからは、関門連絡船に乗って 門司港まで約5分のプチ船旅ですよ。

門司港への関門連絡船は、カモンワーフ前の「唐戸桟橋」(1号桟橋)から出航。乗船券は桟橋向かいの建物内(ファミリーマート横)の自動券売機で購入できます。

↓関門連絡船の動画はこちら↓
関門連絡船(関門汽船株式会社) | |
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下関側 乗り場 (本州・山口県) | 唐戸市場・カモンワーフ近くの「唐戸桟橋」 (JR下関駅からバス7分「唐戸」停下車) |
門司側 乗り場 (九州・福岡県) | JR門司港駅 徒歩約120m (門司港桟橋・マリンゲートもじ) |
所要時間 | 約5分 |
旅客運賃 | 一般 大人片道:400円 |
運航本数 | 日中毎時3本 |
公式サイト | KANMON LINE 関門汽船株式会社 |
JR門司港駅に戻る(関門連絡船を降りてわずか120m)
関門連絡船で門司港に到着したら、徒歩約120mでJR門司港駅です。

船を降りてから駅まで近くて とっても便利!

門司港~下関「関門海峡」観光モデルコース(車なし・徒歩)まとめ
門司港~下関「関門海峡」観光モデルコース 歩行距離・所要時間
歩行距離と所要時間
この記事のモデルコースの歩行距離と所要時間をまとめます。
所要時間には各スポットでの観光時間は含みません。
区間 | 歩行距離 | 徒歩所要時間 | 備考 |
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門司港駅~ 関門トンネル人道・門司側 (和布刈神社前) | 約 2,500m | 40分程度 | この区間 バスもあり |
関門トンネル人道 | 780m | 15分程度 | |
関門トンネル人道・下関側~ 唐戸(唐戸桟橋) | 約 2,000m | 30分程度 | この区間 バスもあり |
合計歩行距離:約5.5km
徒歩所要時間:約1時間30分 (各スポットでの観光時間含まず)
このモデルコースにはバス路線が並行(トンネル区間除く)
なお、「門司港駅~関門トンネル人道入口(門司側)」と、「関門トンネル人道入口(下関側)~唐戸」の区間には、それぞれバスの便もあります。
JR門司港駅前から「和布刈(めかり)」行き西鉄バス:「関門トンネル人道口」下車すぐ(バス本数は少ない・西鉄バス時刻表)
なお、関門トンネル人道入口(門司側)へは門司港レトロ観光列車”潮風号”を利用してのアクセスもできますが、運転日が限定されています。
トンネル入口前「御裳川(みもすそがわ)」バス停から「下関駅方面」行きサンデン交通バス:「唐戸」下車
関門海峡 門司港~下関 観光モデルコース 概略マップ
このモデルコース概略マップをもう一度載せておきます。

以上、海底トンネルと船で非日常体験ができる、門司港~下関「関門海峡」観光モデルコース(車なし・徒歩)のご紹介でした!
最後までご覧いただき ありがとうございます。
*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください