神戸市中央区・元町駅の北西にあるルネサンス様式の建物「兵庫県公館」。1902(明治35)年に建てられた この建物は、元兵庫県本庁舎。現在は迎賓館・県政資料館として活用されています。この兵庫県公館の「庭園」と「県政資料館」の様子や 元町駅(JR・阪神)・県庁前駅(地下鉄)からのアクセスについて、写真盛りだくさんでご紹介します。
兵庫県公館(登録有形文化財)は 明治35年築の旧兵庫県本庁舎
フランス・ルネッサンス様式の兵庫県公館
兵庫県公館は、1902(明治35)年に兵庫県本庁舎として建てられたもので、フランス・ルネッサンス様式の重厚でゴージャスな外観の建物です。
煉瓦及び鉄筋コンクリート造3階建で建築面積は4519㎡。「ロ」の字型の建物の南・東側には庭園もあります。
映画のロケ地としても有名なんだよね!
迎賓館・県政資料館・庭園で構成
兵庫県公館は、「迎賓館」「県政資料館」「庭園」の3つで構成されています。
この記事では、予約不要で自由見学できる「庭園」「県政資料館」について、写真を交えてご紹介します。
*「迎賓館」の見学を希望される場合は、「平日」に「5名以上の団体で」予め申し込む必要があります。
県政資料館 | 庭園 | 迎賓館 | |
---|---|---|---|
見学について | 自由見学可能 (北玄関から入る) | 自由見学可能 | 平日に5名以上の団体で 申し込む必要あり |
開館時間 見学可能時間 | 9時~17時 | 4~9月:9時~19時 10~3月:9時~18時 | 9時~12時 13時~17時 |
休館日 | 土・日・祝日 年末年始 | 土・日・祝日 年末年始 | (平日に5名以上の団体で 申し込む必要あり) |
入館見学料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式情報URL | https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk02/ac01_000000026.html | ||
住所 | 神戸市中央区下山手通4丁目4番1号 |
兵庫県公館「庭園」(無料自由見学可能)
兵庫県公館の庭園は 自由見学OK
兵庫県公館の庭園は、開館日の開館時間中には 自由に見学することができます。
なんだか門が立派で、勝手に入っていいのか どきどきするよね。
写真は兵庫県公館の「南門」(神戸風に言うと「海側」の門)。
受付等も必要ないので、そのまま普通に入ります。
門のこのデザインは、多分 兵庫県の「県徽章(けんきしょう)」イメージですね。
南側の門を入ると正面に見えるのは、兵庫県公館「迎賓館」の玄関です。
(「迎賓館」の建物内見学を希望される場合は、「平日」に「5名以上の団体で」予め申し込む必要があります。)
兵庫県公館の庭園には彫刻が
兵庫県公館の庭園には、いくつか碑や彫刻があります。
こちらは、「メビウスの輪」モチーフの作品が有名な彫刻家・牛尾啓三さんの作品「オウシ・ゾウケイ ランダム」(2010年)。
この作品を見て「どっかで見たような気が…」と思われる方もいらっしゃるはず。
そう、牛尾啓三さんは、明石海峡大橋のたもとにある「夢レンズ」の作家さんですね。
こちらは、京都市立芸術大学名誉教授で美術作家の 中ハシ克シゲさんの作品「Dog Nights」(写真は作品の一部分。脇に裸電球の付いた柱もある。)。
南門から庭園を通って北門(県政資料館入口側)へ
兵庫県公館には、先ほど入ってきた「南門」と下写真奥に見える「北門」があります。
今から行く「県政資料館」の入口は兵庫県公館の「北玄関」。県政資料館に入館するためには、北門から一旦庭園の外に出る必要があります。
兵庫県公館「県政資料館」(無料自由見学可能)
兵庫県公館の北玄関から「県政資料館」に入館
庭園を北門から一旦出て、兵庫県公館の建物沿いに西(北門出て左方向)へ。
こちらが、「県政資料館」の入口(兵庫県公館の北玄関)です。
これまた 立派な柱と重厚なドアで、入りづらい雰囲気だよね…
こちらも受付などはなく、勝手に入る感じです。
はばタンと兵庫県公館の模型
館内に入ってすぐ、「はばタン」が お出迎え。
はばタンは、阪神・淡路大震災から復興する兵庫の姿「元気に羽ばたくフェニックス(不死鳥)」をデザインした、兵庫県のマスコットですよ。
はばタンは「フェニックス」なんだけど、
「ひよこ」だと思ってるひとも多いんだって。
入口入ってすぐのところに、兵庫県公館の竣工当時の様子を再現した模型が。
兵庫県公館「県政資料館」展示室1~兵庫の歩み~
兵庫県公館「県政資料館」には、8つの展示室があります。
展示室1は「兵庫の歩み」。
兵庫県の誕生から現在までの兵庫県の歩みについて紹介する展示室。歴史的な資料の展示や、年表・歴代兵庫県知事の写真などがあります。
初代兵庫県知事は、伊藤博文なんだよね!
県政資料館の入口(兵庫県公館北玄関)を入って「左側」にあるのは、この「展示室1」だけ。
あとの「展示室2~8」は、玄関を入って「右側」にあります。
はばタンの前を通って「展示室2~8」(下写真奥方向)に向かいましょう。
兵庫県公館「県政資料館」展示室2~兵庫の魅力~
展示室2は「兵庫の魅力」。
兵庫県の地勢や産業等について、パネル等で紹介されています。
床面には、初めて実測による日本地図を作成したことで知られる「伊能忠敬」(1745-1818)作成の「伊能大図」が。
壁面の兵庫県の紹介は「摂津」「播磨」「但馬」「丹波」「淡路」のいわゆる「兵庫五国」に分かれています。
このブログでもご紹介している「有馬温泉」や「明石海峡大橋」などのパネルも(摂津)。
兵庫県公館「県政資料館」展示室3~兵庫の産業~
展示室3は「兵庫の産業」。
変化に富んだ地形・気候を持つ兵庫県ならではの多彩な農林水産業や、地場産業・伝統工芸、SPring-8・スーパーコンピューターなど先端産業についての展示品やパネルがあります。
兵庫県公館「県政資料館」展示室4~兵庫の人~
展示室4は、「兵庫の人」。
国民栄誉賞などを受賞した兵庫県出身者などに関する展示があります。
兵庫県公館「県政資料館」展示室5~兵庫の復興・防災~
展示室5は、「兵庫の復興・防災」。
兵庫県の災害の歴史や、1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)からの復旧復興、などに関する展示です。
兵庫県公館「県政資料館」展示室6~兵庫初物語~
展示室6は、「兵庫初物語」。
兵庫県を通して外国から入ってきたり、日本で初めて兵庫県で行われたことなど、兵庫県に関する「初」なことをパネルで展示してあります。
例えば「SLの国産製造」とか「コンテナ船就航」って、
兵庫県が日本初だったみたい。
兵庫県公館「県政資料館」展示室7~兵庫の文化~
展示室7は、「兵庫の文化」。
兵庫県最初の県庁が置かれた「兵庫津」(現在の兵庫県神戸市兵庫区南部)の歴史に関する展示と、「兵庫津」に2022(令和4)年にグランドオープンした「兵庫県立兵庫津ミュージアム」の紹介、兵庫津ミュージアム(初代県庁館)に復元された「初代兵庫県庁」に関する展示などがあります。
兵庫県公館「県政資料館」展示室8~兵庫の国際交流~
展示室8は、「兵庫の国際交流」。
兵庫県の姉妹・友好提携、外国人県民・外国人学校に関する話など、兵庫県の国際交流についての紹介があります。
展示室8前のゴージャスな風景
展示室8「兵庫の国際交流」の前は、何やらゴージャスな雰囲気。
ここはちょうど、迎賓館の玄関の上あたり。
これより先に立ち入ることはできませんが(上写真のように立入禁止ロープあり)、吹き抜けになっているので迎賓館玄関ホールを見ることができます。
これで、県政資料館の8つの展示室の見学終了。
はばタン前に戻りましょう。
兵庫県公館(県政資料館・庭園・迎賓館)へのアクセス
兵庫県公館(県政資料館・庭園・迎賓館)へは、JR・阪神「元町駅」から約200m・徒歩3分(南門まで)、神戸市営地下鉄「県庁前駅」(東出口2)からすぐです。
JR・阪神 元町駅からの徒歩アクセス
JR・阪神「元町駅」 停車する電車について
「JR元町駅」にはJR神戸線の「快速」「普通」が停まります(「新快速」や特急列車は停まりません)。
「阪神元町駅」には「直通特急」「特急」等、全ての電車が停まります。
JR・阪神電車 元町駅から兵庫県公館南門への徒歩アクセス詳細
JR・阪神電車 元町駅の「西口」から「北」(神戸風に言うと山側)へ出ます。
「兵庫県庁」「兵庫県警」「県民会館」の方向ですよ。出口を出て、階段を上がります。
階段を上がったら、すぐ前にある歩道橋を渡ります。
歩道橋を渡ったら、あとはまっすぐ。神戸生田中学校横の道を北へ進みます。
突き当りに、ちらっと洋館の門らしきものが見えてきます。
兵庫県公館(県政資料館・庭園・迎賓館)の南門に到着~!
元町駅西口からここまで、徒歩約200mです。
神戸市営地下鉄 県庁前駅からの徒歩アクセス
神戸市営地下鉄「県庁前駅」 停車する電車について
神戸市営地下鉄は、全列車各駅停車です。
なので「県庁前駅」にも、神戸市営地下鉄(西神・山手線)の全ての電車が停車します。
県庁前駅は兵庫県公館に隣接
兵庫県公館の庭園の外壁に県庁前駅の「東出口2」があります。県庁前駅の「東出口2」から兵庫県公館の北門までは、わずか20mほど。北門からさらに30mほど進むと「北玄関」(県政資料館の入口)があります。
1本道を挟むことになりますが、「西出口5」も兵庫県公館のすぐそば(西側)です。
以上、兵庫県公館のお話でした!
最後までご覧いただき ありがとうございます。