1995(平成7)年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で損壊した神戸港「メリケンパーク」の岸壁を、震災遺構として被災当時の姿のまま保存展示する屋外見学施設「神戸港震災メモリアルパーク」をご紹介します。
BE KOBEの北東約300m・メリケンパークの東岸に
神戸ベイエリアの大人気フォトスポット「BE KOBE」のある「メリケンパーク」。
神戸港の「メリケン波止場」と「中突堤」(神戸ポートタワーのある突堤)の間を埋め立てて1987(昭和62)年につくられた公園です。
そのメリケンパークの東側岸壁・浜手バイパスの少し南(BE KOBEの北東300mほどのところ)に「神戸港震災メモリアルパーク」があります。
神戸港震災メモリアルパークとは
被災岸壁現地保存と被害記録写真パネル(入場無料)
神戸港震災メモリアルパークは、1995(平成7)年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)による被災で損壊した神戸港メリケンパークの岸壁を「震災遺構」として被災当時の姿のまま保存展示している屋外見学施設。震災の被害記録写真のパネルも設置されています。
下の写真右が、阪神・淡路大震災の被害記録写真のパネル、写真左が現地保存されている被災岸壁ですね。
自由に出入りできるメリケンパークの屋外に設置されており、入場無料です。
円いパネルの意味するもの
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生したのは1995(平成7)年1月17日午前5時46分。
神戸港震災メモリアルパークについて書かれた円いパネル(下写真右)について、何かお気付きのことは?
そう、このパネル、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生した「5時46分」をイメージしているんです。
阪神淡路大震災遺構・メリケンパーク被災岸壁の現地保存
震災遺構として 可能な限りそのままの状態で保存
こちらが、震災遺構として保存されている 阪神・淡路大震災で壊れたメリケンパークの岸壁。
崩壊したり傾いたりした部分を可能な限りそのままの状態で固定して、被害状況を目に見える形で保存されているそうです。
コンクリートの岸壁が大きく崩れ、街灯や係船柱も傾いています。
見学通路が設置されている
保存されている被災岸壁をぐるりと囲うように 見学用の通路が設置されています。
被災当時の岸壁(海岸線)は、下の写真の黄線部分です。
潮の満ち引き
見学通路に囲まれてはいますが潮は通るので、潮の満ち引きで海面が上下します。
上の写真はかなり潮が引いている状態、下の2枚の写真は けっこう潮が満ちているですね。
中央付近も、潮の満ち引きによって地上に出たり水没したりを繰り返します。
こんな感じでほぼ全体が水面下のときもあります。
神戸港震災メモリアルパークへのアクセス
神戸港震災メモリアルパークは、神戸のベイエリア「メリケンパーク」内にある屋外施設(阪神淡路大震災遺構)。
JR・阪神電車の「元町」駅から南へ700mほどです。
「いーあるふぁんくらぶ」の歌詞に出てくる元町駅だね!
元町駅方面から一般的な徒歩ルートでメリケンパークに来られると、前を通ることになります。(神戸ハーバーランド・神戸ポートタワー方面からメリケンパークに入ると「奥の方」になります。)
メリケンパーク内での位置は、「東側岸壁の北の方・浜手バイパス(下の写真の二段になってる高架道路)のちょっと南」「ホテルオークラの東」を意識されると分かりやすいかと。
また、上にも書きましたが、同じくメリケンパーク内の有名スポット「BE KOBE」モニュメントからは北東へ300mほどです。
下の写真(海側からメリケンパークを見た写真)の黄色い〇が「BE KOBE」モニュメント、右の青い〇が神戸港震災メモリアルパークです。
以上、1995(平成7)年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の震災遺構、破壊された神戸港メリケンパークの岸壁を被災当時の姿のまま保存展示する「神戸港震災メモリアルパーク」でした。
最後までお読みいただき ありがとうございます。