神戸~小豆島~高松を結んで瀬戸内海を航行するジャンボフェリー。神戸ベイエリア・明石海峡大橋・瀬戸内海の多島美・時にイルカ!など、見どころの多い航路です。この記事は、神戸発高松行きジャンボフェリー下り2便(神戸港を朝出発)から撮った写真をもとに見どころを徹底ガイドする第一弾です。
*ジャンボフェリー「あおい」船内の様子などはこちらの記事をご覧ください
神戸港・神戸三宮フェリーターミナルを出発
神戸港(新港第三突堤)の神戸三宮フェリーターミナルを出発。
みなと神戸らしいベイエリアの風景を、海側から眺めることができます。
ジャンボフェリーは到着時に陸側に頭を突っ込む方向で接岸しているので、出航してすぐ大きく回頭・方向転換します。
写真左のカマボコ型の建物は、神戸メリケンパークオリエンタルホテル。
中央の赤いタワーは、2024年4月にリニューアルオープンした神戸ポートタワー。
その隣の白い特徴的な大屋根の建物は、神戸海洋博物館。さらにその右に見えるの高層の建物はホテルオークラ神戸です。
こちらは、大観覧車が印象的な神戸ハーバーランド方面。ショッピングモールumie(umie MOSAIC)と神戸港高浜岸壁。
メリケンパーク東岸には、神戸港震災メモリアルパーク。
西に目を向けると、川崎重工の造船所クレーン群が。
こちらは進行方向の眺め。
神戸港新港第三突堤を出たジャンボフェリーは、ポートアイランドと兵庫埠頭の間を南へと航行。写真左の赤灯台(神戸第一防波堤西灯台)と 写真右の白灯台(神戸和田岬防波堤灯台)の間から 神戸港を出ます。
後方の眺め。ずいぶん陸地から離れたように見えますが、まだ神戸港の中です。
神戸三宮フェリーターミナルから3kmほど、和田岬(神戸和田岬防波堤灯台)横を通過。神戸港を出ます。
和田岬を通過すると、西側遠くに明石海峡大橋が。写真左奥に見える陸地は、淡路島ですよ。
神戸市 兵庫区→長田区→須磨区→垂水区の沖を西へ向かい、明石海峡へ。
後方の眺め。写真中央奥に小さく見える海上橋は、神戸空港連絡橋「神戸スカイブリッジ」です。
明石海峡大橋と淡路島
明石海峡に近づき、左手に淡路島が大きく見え始めます。
ジャンボフェリーの航路の見どころのひとつが、明石海峡大橋。
1998年完成、本州と淡路島の間「明石海峡」に架かる巨大な吊橋です。
明石海峡大橋の中央支間(主塔間の距離)は1,991m。2022年に「チャナッカレ1915橋」(トルコ)に30mほどの差で抜かれて2位になるまで、世界最長の吊橋でした。
ジャンボフェリーは、明石海峡大橋の真下をくぐり抜けます。
この日はちょうど、明石海峡大橋の真下あたりで、名門大洋フェリーの「フェリーふくおか」(新門司港発 大阪南港行き)とすれ違いました。
明石海峡大橋をくぐり抜け、西へ。
右手には、神戸市の西隣の街・明石市の街並みが。
兵庫県明石市は、東経135度「日本標準時子午線」が通る「時のまち」。下写真右に見える 時計塔のある建物は、子午線上に建つ「明石市立天文科学館」です。
明石市立天文科学館最寄り駅「東経135度日本標準時子午線が通る 日本唯一の駅」記事はこちら
明石市街地の沖を、西へ。
左手には淡路島が間近に。
写真中央あたりの山の中腹に建つ小さな白い建物は「江埼灯台」(えざきとうだい)。1871(明治4)年初点灯の石造灯台で、なんと現役! 2022年には国の重要文化財にも指定されました。
山のてっぺんにある大きな塔は、以前大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)だった建物です。(現在 大阪湾海上交通センターは神戸市のポートアイランドに移転)
後方に、明石港から淡路島岩屋港へと向かう明石海峡連絡船(ジェノバライン)の「まりん・あわじ」が見えました。
明石海峡・明石市中心部沖を過ぎると、航路が本州からも淡路島からも離れ、だんだん陸が遠くなります。
写真奥に見えているのは、明石市西部から播磨町・加古川市あたりの工場群です。
このあたりから小豆島付近まで、間近に陸地を眺めることは しばらくできません。
小豆島が見えた!イルカも見えた!?
明石海峡を通過して約2時間。小豆島が もう目の前に。
ここで、もう一隻のジャンボフェリー「りつりん2」とすれ違いました。高松6:15発 神戸行き平日上り2便ですね。
このあたりで、おそらく「スナメリ」(小型のイルカ)と思われる生き物を発見!
あわててカメラを向けましたが、間に合わず。うっすらシルエットと波飛沫だけゲット…
せっかくのシャッターチャンスだったけど、
ぎりぎり間に合わなかったね…
下の写真、小豆島の手前に見える小さな島は「風ノ子島」(ふのこしま)。
絵に描いたような ぽっかり小島!
周囲1.5kmほどの無人島です。
風ノ子島のすぐ西に見えるのが、小豆島の南東端「大角鼻」とそこに建つ「大角鼻灯台」。この奥にジャンボフェリーがとまる小豆島・坂手港があります。
船は大角鼻灯台の南をすぎると 大きく右へ舵を切り、湾奥にある坂手港を目指します。
小豆島・坂手港にはヤノベケンジさんのアートが
小豆島・坂手港に到着!
神戸港と比べると、かなり水が透明ですね。
小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えました。
小豆島・坂手港には、ヤノベケンジさんの作品「スター・アンガー」が。
神戸~高松の乗船客は坂手港での一時下船はできませんが、船内からこのアートを見ることができます。
車両の積み下ろしと 徒歩客の乗下船が終わると、すぐに高松に向けて出発。
左手に見えるのは、福部島。
こちらは、先ほどの風ノ子島よりさらに小さな無人島で、小豆島の有名観光地「二十四の瞳映画村」の真南の沖にあります。
無人島ですが、サルがたくさん住んでいるとか。
横に、小さな岩場があります。
右手(福部島の北側)には、小豆島「塩谷鼻」が見えます。
【続きはこちら】小豆島最南端「地蔵崎灯台」から先 備讃瀬戸の様子は、こちらの記事をご覧ください。
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