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神戸・明石周辺

旧別府鉄道の保存車両 播磨町郷土資料館 機関車屋外展示

神戸・明石周辺

兵庫県播磨町の大中遺跡公園内・別府鉄道廃線跡脇にある「播磨町郷土資料館」には、旧別府鉄道の保存車両(機関車・客車)が屋外展示されています。写真盛りだくさんで詳しくご紹介します。

別府鉄道廃線跡脇に建つ播磨町郷土資料館・入場無料

播磨町郷土資料館は、兵庫県播磨町の大中遺跡公園内・別府鉄道廃線跡脇にある、入場無料の資料館。
大中遺跡の出土品をはじめ、郷土の偉人ジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵 1837~1897)・今里傳兵衛(1610~1660)・梅谷七右衛門清政(1683~1762)についてや、1984(昭和59)年に廃線となった別府鉄道関連の資料などを展示しています。
また、屋外展示として旧別府鉄道で活躍した実物の機関車と客車が保存されており、車内に入ることもできます。

開館時間:【4月-9月】9:30~18:00 【10月-3月】9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)及び年末年始(12月29日~1月3日)
最新情報については 兵庫県播磨町サイト内 資料館利用案内ページをご確認ください

こちらは、兵庫県立考古博物館の展望台から見た播磨町郷土資料館。大中遺跡公園内(公園の西端部あたり)・兵庫県立考古博物館のとなりにあります。

旧別府鉄道の保存車両 機関車「DC302」と客車「ハフ5」

1984年に廃線となった別府鉄道(べふてつどう)

海辺(別府港)にある「株式会社多木製肥所」(現・多木化学株式会社)の製品を現在のJR線まで運搬するための鉄道として開業した別府鉄道(当初の名前は別府軽便鉄道)。
全線単線・全線非電化で、軌間(線路の間隔)は、JRと同じ1,067mm。
野口線(別府港~野口)と土山線(別府港~土山)の2路線(どちらも5km以下の短いもの)ありましたが、1984(昭和59)年に廃線となりました。
別府鉄道の廃線跡の一部は遊歩道として整備されており、土山駅から大中遺跡公園(播磨町郷土資料館)までの遊歩道は「であいのみち」と名付けれています。
「別府」と言えば大分県の別府温泉が有名ですが、この別府鉄道はべっぷではなく「べふ」鉄道と読みます。

この上下の写真の小径が別府鉄道土山線廃線跡の遊歩道「であいのみち」です。
下の写真のチロルチョコみたいな形の建物が 播磨町郷土資料館。廃線跡沿いに建っています。

別府鉄道保存車両 機関車(DC302)と客車(ハフ5)

別府鉄道土山線廃線沿いに建つ播磨町郷土資料館には、別府鉄道で活躍した実物の車両(機関車と客車)が保存・屋外展示されています。
「別府鉄道のりば」と書いてありますが、ここは駅跡ではありません。ただ、大中遺跡が有名になったときに「このあたりに駅を作ろうか」という話はあったそうです(実現せず)。

こちらが 播磨町郷土資料館の屋外展示、別府鉄道の保存車両(静態保存)。

ディーゼル機関車「DC302」と客車「ハフ5」の2両が 連結された状態で展示されています。

別府鉄道保存車両 ディーゼル機関車「DC302」

自重30t・全長8,330mm×全幅2,740mm×全高さ3,705mm・1953(昭和28)年川崎車輌製造
1966(昭和41)年に、倉敷市交通局(現・水島臨海鉄道)から譲渡された機関車だそうです。

エンジンの回転を連接棒で伝えて駆動するタイプの機関車ですね。

保存車両2両とも、車内に入ることができます。
機関車は急で狭いステップ(写真左)をのぼって デッキから運転室に入ります。足元等にご注意。

こちらが、ディーゼル機関車「DC302」の運転室。
前後両方に運転台が付いています。写真左側が、客車が連結されている側です。

別府鉄道保存車両 客車「ハフ5」

機関車に連結されている客車「ハフ5」。
自重8t・全長9,347mm×全幅2,620mm×全高さ2,654mm・1930(昭和5)年 日本車輌製造
元々は1930年代に多かった「ガソリンカー」として製造され、その後エンジンが外されて客車になったもの。
1959(昭和34)年に 三重県の三岐鉄道(さんぎてつどう)から譲渡された車両だそうです。

別府鉄道は貨物輸送が主目的の鉄道で運行本数も少なく、乗ってるお客さんはあまりいなかったそうな。

「ハフ」は国鉄式の「普通車=ハ」「手ブレーキ付き=フ(ブレーキの「ブ」由来)」に倣って付けられた形式でしょう。多分。(現代のJR車両でも「モハ」とか「クモハ」とか書いてる ああいう感じのヤツ)
形式の上のマークは、別府鉄道を敷設(肥料製品を別府鉄道で運ぶ)した「多木化学」の社章「神代鍬」ですね。肥料メーカーらしく 昔の農具「からすき」(唐鋤・犂)をイメージしたものだそうですよ。

はまぐりくん
はまぐりくん

あっつあつの すき焼きハフハフだね!5人前!

おせんべさん
おせんべさん

人の話 聞いてる?

この車両も車内に入ることができます。

こちらが、客車「ハフ5」の車内。
座席24人+立席26人=定員50人だそうです。

こちらは、手ブレーキハンドル(クルマのパーキングブレーキみたいな)かな?

播磨町郷土資料館 館内展示

別府鉄道の保存車両とは反対側に、播磨町郷土資料館の建物入口があります。入場は無料です。

播磨町郷土資料館の館内には、大中遺跡の出土品や別府鉄道の資料・郷土の偉人などに関する展示があります。
「新聞の父」よばれるジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵 1837~1897)や・江戸時代に干ばつ対策の用水路「新井用水(しんゆようすい)」の開削に尽力した今里傳兵衛(1610~1660)・地域の発展に尽くした庄屋 梅谷七右衛門清政(1683~1762)について知ることができますよ。

こちらは、別府鉄道土山線の行先表示板。

屋外展示のディーゼル機関車「DC302」のプレート。
屋外展示を見たとき「プレートが新しいし重厚感がないな」と思ったのですが、やはりあれはレプリカ。本物はこうやって室内に展示されているんですね。

播磨町マンホールカード配布場所

播磨町郷土資料館は、播磨町のマンホールカード配布場所(記事こちら)でもあります。
館内展示のところでも書いた播磨町出身の偉人「新聞の父」とも呼ばれるジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵 1837~1897)のデザインですよ。

ご当地マンホール蓋の実物はJR土山駅前にありますが、播磨町郷土博物館入口入ってすぐのところにレプリカが展示されています。

アクセス・駐車場情報

JR神戸線「土山」駅から「であいのみち」(旧別府鉄道廃線跡を整備した遊歩道)経由 徒歩約1km

播磨町郷土資料館へのアクセス・駐車場については、~播磨町マンホールカード配布場所「播磨町郷土資料館」へのアクセス~の記事に詳しく書いています。

以上、別府鉄道の保存車両が屋外展示されている「播磨町郷土資料館」のお話でした!

最後までご覧いただき ありがとうございます。

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