日本最古湯のひとつ、六甲山北麓の豊かな自然に囲まれた「関西の奥座敷」有馬温泉。
この記事では 車なしでも「神戸・三宮からわずか30分」という好立地を生かし、有馬温泉駅(神戸電鉄)を発着地として、日帰り・徒歩で有馬温泉の外湯(金泉・銀泉)入浴を楽しみ観光スポットを巡るモデルコースをご紹介します。
日帰り入浴・観光に便利!有馬温泉は神戸三宮からわずか30分
神戸三宮~有馬温泉 電車でもバスでも30分!日帰り温泉にも最強立地!
有馬温泉は、神戸の中心街「三宮」から電車(神戸市営地下鉄+神戸電鉄)でもバスでも30分程度と、車なしでもアクセス便利な立地。有馬温泉街の旅館に泊まるのはもちろん、大阪・神戸などから「日帰り」で外湯(金の湯・銀の湯)入浴と観光・散策などを楽しむにも便利です。
車なしでOKなら、温泉のあとのビールとかいけちゃうね!
この記事では、そんな公共交通でも便利な有馬温泉の立地を活かし、「車なし」「日帰り」での観光を想定して、「有馬温泉駅」発着・徒歩で日帰り温泉入浴(外湯2か所)と観光を楽しむモデルコースをご紹介します。
なお、三宮からバスで有馬温泉に来られる場合も、有馬温泉駅近くにバスが着きますので、このモデルコースがお役に立てることと思います。もちろん、有馬温泉にご宿泊の方も、観光散策のご参考に!
地下鉄+神戸電鉄ルートは 乗り換え接続も抜群!お気楽日帰り温泉!
神戸市営地下鉄「三宮」駅から神戸電鉄「有馬温泉」駅へ向かうには、まず神戸市営地下鉄で「谷上」駅まで向かい神戸電鉄に乗り換えて「有馬口」駅まで、さらに乗り換えて「有馬温泉」駅まで。
一見乗り換えが面倒そうに見えますが、乗り継ぎが考慮されており、「谷上」「有馬口」の両駅での乗り継ぎ時間は2~3分。3本の電車が全て 三宮から有馬温泉へと連携して誘導するかのような動きなので、らくらくです。三宮駅から有馬温泉駅まで、乗車時間と乗り継ぎ時間合わせて 約30分です。(日中時間帯のダイヤ)
これなら、車なしでも都会から気軽に日帰り温泉入浴・観光を楽しむことができますね。
有馬温泉駅から 日帰り入浴・徒歩観光モデルコース
有馬温泉駅からモデルコース スタート!(改札口は一か所だけ)
神戸電鉄の「有馬温泉」駅から、有馬温泉日帰り温泉入浴・徒歩観光モデルコースをスタートします。
有馬温泉駅の改札口は、ホームの東端部(到着列車の先頭側)に一か所だけなので、出口で迷うことはありません。
なお、有馬温泉駅前は狭く、観光客・ホテルの送迎車・タクシーなどで混雑しがちですのでご注意ください。
湯けむり広場・太閤秀吉の像
有馬温泉駅を出て右(南)へ50mほど歩くと、「太閤橋」交差点に到着。
この太閤橋交差点の南西角にあるのが、このモデルコース最初のみどころ「湯けむり広場」です。
中央にある滝は、湯けむりに見立てたものだそうですよ。
滝の前にあるかっぱの像「友情」は、1993(平成5)年に 定山渓温泉(札幌市)から有馬温泉との姉妹提携20年を記念して贈られたんですって。
定山渓温泉は「かっぱ伝説」のある温泉だもんね。
こちらは、湯けむり広場にある 太閤秀吉の像。
神戸出身の彫刻家 新谷英子さんの作品ですよ。
豊臣秀吉は、1583(天正11)年に初めて有馬温泉に入って以来 9回にわたって有馬温泉を訪れて湯治。また1596(文禄5)年に発生した慶長伏見地震で有馬温泉が壊滅的被害を受けたときには、復旧改修に尽力したそうです。
この太閤秀吉の像は、有馬川の対岸にある「ねね像」(このモデルコースにあとで出てきます)と見つめ合ってるそうです。
ねね(寧々・高台院 1549-1624)さんは、豊臣秀吉の正室だね。
当時としては珍しい 恋愛結婚だったらしいよ。
秀吉さんの視線が分かるように背後から写真を撮ってみましたが、葉(たぶん秀吉像前のしだれ桜)がカブってしまい、ねねさんは見えませんでした。
仏座巌・袂石
湯けむり広場前の交差点の東側、交差点名にもなっている「太閤橋」を渡った先の有馬川沿いにある「古泉閣泉源」(有馬温泉元湯古泉閣の自家泉源)の櫓。
この古泉閣泉源のすぐそばにあるのが、「仏座巌」と「袂石」。
仏座巌(ぶつざいわ・下写真左)は、仏座に似たカタチの巨岩で日蓮宗の高層・元政上人が命名したもの。すんごい巨岩だったそうですが、1812(文化9)年に起きた洪水で埋まってしまったそうです。とても分かりにくいですが、地面に平らな岩の上部が露出している状態だと思います。
袂石(たもといし・下写真右)は、有馬温泉にある湯泉神社の御祭神・熊野久須美命が袂から取り出した石が大きくなったものと伝えられている巨岩です。また大己貴命が、有馬で流行った疫病退散のために六甲山から投げた石であるとの言い伝えもあるそうです。
有馬川親水広場・ねね像
「太閤橋」がかかるのが、有馬川(二級水系武庫川の支流)。
この有馬川の河川敷が有馬川親水広場として整備されています。
有馬川親水広場の南端部・有馬川に架かる 赤い欄干が印象的なこの橋は、「ねね橋」。
「ねね橋」のたもとには「ねね像」が。
ねね(寧々・高台院 1549-1624)さんは、豊臣秀吉の正室。
ねね像は、湯けむり広場のところで書いた 太閤秀吉像と見つめ合う位置に建ってます。
ねね像から、観光案内所やお土産店などが並ぶ賑やかな通りを100mほど進み、「阪急バス有馬案内所」と「若狭屋」(おみやげ店)の間の路地に入ります。
この路地が、最も「有馬温泉らしい通り」だとも言われ、多数のお店が立ち並ぶ「湯本坂」です。
有馬玩具博物館
有馬川親水公園南端部・ねね像から約150mほどの所にあるのが、有馬玩具博物館。
グリコ(江崎グリコ)のおまけのおもちゃのデザイナーで大阪生まれの加藤裕三氏(1950-2001)が提唱し、2003年に古い旅館の建物を改装してオープンした博物館。
リニューアル工事のため2022年10月から休館していましたが、2023年4月にリニューアルオープンしました。
6階建ての建物の、4~6階が展示室・3階がホテル「HOTEL ALGO」・2階がレストラン「SABOR」・1階にはミュージアムトイショップ「ALIMALI」・工作教室・バー「BAR DE GOZAR」があります。
有馬玩具博物館 Arima Toys & Automata Museum | |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町797 |
開館時間 | 10時00分~17時00分 (最終入館は16時30分) |
休館日 | 公式サイト内「利用案内」ページに「休館日のお知らせ」あり |
入館料金 (一部区分のみ表示) | 大人(中学生以上) 800円・子ども(3歳~小学生) 500円 3歳未満 無料 |
公式情報URL | https://arima-toys.jp/ |
【日帰り入浴】有馬本温泉「金の湯」(金泉)・太閤泉源
有馬玩具博物館の目の前にあるのが、有馬本温泉「金の湯」。
金の湯は気軽に日帰り温泉入浴を楽しめる、神戸市営の温泉入浴施設。有馬温泉を代表する外湯で、「有明泉源」(このモデルコースで後ほど立ち寄ります)から引かれた「金泉」のお風呂を楽しむことができます。
靴をロッカーに預け、券売機で入浴券を購入後に 受付で脱衣ロッカーのカギをもらって入浴します。
また建物外側に、無料で利用できる足湯「太閤の足湯」も併設されています。(足湯のお湯は銀泉・太閤泉源のもの)
有馬温泉では、茶色っぽい「金泉」(きんせん)と 無色透明の「銀泉」(ぎんせん)の2種類の温泉が楽しめる。
金泉と銀泉は、それぞれ湧き出す「泉源」が異なる。
金泉が湧き出す:天神泉源・有明泉源・御所泉源・極楽泉源・妬泉源
銀泉が湧き出す:太閤泉源・炭酸泉源
金の湯の外には、太閤泉源の温泉が流れる「太閤の泉」があります。(飲用はできません)
有馬本温泉「金の湯」 | |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町833 |
開館時間 | 8時00分~22時00分 (最終入館は21時30分) |
休館日 | 第2・第4火曜日(祝日の場合は翌日休) 1月1日 |
入浴料 (一部区分のみ表示) | 大人 800円(繁忙日以外の平日は650円) 小・中学生 350円 2館券(金の湯+銀の湯) 1,200円 |
公式情報URL | https://arimaspa-kingin.jp/kin-01.htm |
金の湯と有馬玩具博物館の間の坂道「湯本坂」を上り「ありまや」の角を左折(北へ)して路地へ。
突き当りの階段を右へ進みます。
有馬温泉街は、このモデルコースに限らず坂道と階段が多いです。徒歩観光・散策には、歩きやすい靴・服装をおすすめします。
有馬天神社・天神泉源
階段を上ると、有馬天神社に到着。
有馬天神社の境内には、有馬温泉を代表する泉源「天神泉源」(金泉が湧き出す)があります。
神社の境内に櫓があって湯気が上がる、有馬温泉を代表する風景のひとつだね!
「泉源」は温泉が湧き出すスポット(ここから外湯や各旅館にパイプで送られる)のこと。この場でお風呂に入れるわけではありません。
このモデルコースでは、有馬温泉に7つあると言われる泉源全てに立ち寄ります。
有明泉源
有馬天神社を出て左へ坂道を下り、すぐ左手に見える階段を上り切ったら左折。
道路左下に「有明泉源」が見えます。上でご紹介した「金の湯」のお湯は、ここから送られています。
温泉地ならではの風景ですし、有馬温泉に7つある泉源の内のひとつ(このモデルコースでは全部立ち寄ります)なのでご紹介しましたが、まあ見て「へー」ってだけっちゃあ だけですw。
この有明泉源をパスされる方は、有馬天神社(天神泉源)を出て左へ坂道を下り切りましょう(途中の有明泉源方面への階段を上がらない)。
有馬天神社前の道に戻り、坂を下ります。
道端にパイプがあり、周辺が変色しています。温泉街らしい風景ですね。
妬湯(うわなりゆ)・妬泉源(うわなりせんげん)
有馬天神社からの坂をおりると、湯本坂に出る(丸ポストや「まめ清」のある角)ので、左折。
右手に、小さな神社が見えます。
この神社は、妬神社(うわなりじんじゃ)。
鳥居の右奥、八角形の覆いがあるのが、「妬湯」(うわなりゆ)です。
その昔、夫に愛人がいることを知った妻が、その愛人を殺した後に温泉で自殺。その後、きれいな女性がこの温泉の前に立つと激しく湯が噴き出すようになり、「妬湯」と呼ばれるようになったとの言い伝えがあるそうな。
この妬湯は間欠泉(一定間隔で噴出する温泉)で、現在はもう噴出することがなくなってます。
妬神社横の細い路地を少し入ると「妬泉源」があります。
妬神社の妬湯(うわなりゆ)からはもう温泉は湧いていませんが、こちらの「妬泉源」は現役で、温泉旅館にお湯(金泉)を供給しています。
なお、妬泉源の隣には、いまどきっぽいカフェなどが入る「有馬スプリングテラス」がありますよ。
塩と胡椒入れのミュージアム
妬神社から東へ20mほど進み、お肉の「冨田屋」さんの角を右折(南へ)。冨田屋さんから30mほどで左手に見えるのが、「塩と胡椒入れのミュージアム」。
1階が雑貨などのショップ「有馬クラフトギャラリー」で、2階が「塩と胡椒入れのミュージアム」です。
1階の雑貨店のレジで入場料を支払い、レジ横の階段(かなり急傾斜)を上って2階のミュージアムに入場します。
「塩と胡椒入れのミュージアム」は、本当にその名の通り、「塩胡椒入れ」に特化したミュージアム。
すさまじい数の「塩入れ・胡椒入れ」に圧倒されます。
「塩入れ」と「胡椒入れ」の2つセットで置いてあるのも、なんかかわいいんだよね。
階段が ご覧の通りとても急なので、ご注意ください。(写真は出口下り階段です)
塩と胡椒入れのミュージアム | |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町1059 |
開館時間 | 10時00分~17時00分 |
休館日 | 不定休 |
入館料金 (一部区分のみ表示) | 大人 300円 |
公式情報URL | https://www.moai.co.jp/spmuseum/ |
塩と胡椒入れのミュージアムを出て左、坂道(タンサン坂)を上っていきます。
炭酸泉源(炭酸泉源公園)
塩と胡椒入れのミュージアムから、坂道(タンサン坂)をまっすぐ150mほどで、炭酸泉源(炭酸泉源公園)に到着。
こちらが炭酸泉源なのですが、湧き出していません。
また、蛇口がある炭酸泉飲み場も「故障中」と表示されていました。(2024年10月中旬時点の情報)
【日帰り入浴】有馬温泉「銀の湯」(銀泉)
坂道(タンサン坂)を下って戻り、「泉堂」さんの角を左折(西へ)して、「銀の湯」方面へ。
炭酸泉源から150mほどで、「銀の湯」に到着。
こちらも「金の湯」と同じく、気軽に日帰り入浴を楽しめる 神戸市営の温泉入浴施設。このモデルコース2か所目の外湯です。
「金の湯」が褐色の「金泉」なのに対し、「銀の湯」のお湯は無色透明な「銀泉」です。
有馬温泉「銀の湯」 | |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町1039-1 |
開館時間 | 9時00分~21時00分 (最終入館は20時30分) |
休館日 | 第1・第3火曜日(祝日の場合は翌日休) 1月1日 |
入浴料 (一部区分のみ表示) | 大人 700円(繁忙日以外の平日は550円) 小・中学生 300円 2館券(金の湯+銀の湯) 1,200円 |
公式情報URL | https://arimaspa-kingin.jp/gin-01.htm |
極楽泉源
極楽泉源の西30mほどのところの路地を南へ入ったところにあるのが、極楽泉源。
豊臣秀吉が作らせた「湯山御殿」に温泉(金泉)を送っていたと言われている泉源で、「願いの湯」とも呼ばれているそうです。
なお、「湯山御殿」の遺構関連施設「太閤の湯殿館」(湯殿跡資料館)にも、このモデルコースで次に立ち寄ります。
太閤の湯殿館・極楽寺 (お風呂ではありません)
極楽泉源のすぐ西にあるのが、神戸市立「太閤の湯殿館」。(お風呂ではなく資料館です)
極楽寺の境内にあります。
1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)で壊れた極楽寺の再建にあたり文化財調査をしたところ、豊臣秀吉が造らせた湯殿の遺構が発掘されたそうです。もともと有馬温泉には「極楽寺に豊臣秀吉の湯殿があった」という言い伝えがあったそうなのですが、これを裏付ける形ですね。
「太閤の湯殿館」は、秀吉が造らせた「湯山御殿」に関する資料や有馬温泉の歴史などについての展示がある施設です。
太閤の湯殿館は、お風呂の「遺構」等を展示する資料館。
ここでお風呂に入ることはできないので、ご注意を。
資料館へは下写真左の入口から(扉の向こうでスリッパに履き替える)。資料館内では、岩風呂や蒸し風呂の遺構を出土した状態で見ることができます。また、写真手前の庭園の地下約1mのところに、発掘された遺構が埋まっているそうです。
神戸市立 太閤の湯殿館 | |
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住所 | 兵庫県神戸市北区有馬町1642 |
開館時間 | 9時00分~17時00分 (入館は16時30分まで) |
休館日 | 毎月 第2水曜日 臨時休館あり |
入館料金 (一部区分のみ表示) | 一般 200円 |
公式情報URL | https://arimaspa-kingin.jp/taiko-01.htm |
行基菩薩像と「ねがいの泉」
太閤の湯殿館・極楽寺のすぐ西側の道沿いにあるのが、「行基菩薩像」と「ねがいの泉」。
行基(668-749)は、奈良東大寺の大仏建立にも尽力した奈良時代の高僧。
行基が有馬温泉に温泉寺(このモデルコースでも訪れるスポット)を建立することによって、当時衰退しかかっていた有馬温泉が復興したそうです。
「ねがいの泉」(下写真左)は、水飲み場(水道水)。
仁西(にんさい)上人が洪水被害復旧のために有馬温泉を訪れたときに「温泉の湧く場所を示す葉っぱ」を神が授けたという伝説に由来する「葉」モチーフのデザインです。(神戸芸術工科大学 プロダクトデザイン学科による)
【有馬温泉の「三恩人」とされる人物】
行基上人(奈良時代):724年に温泉寺を開き、衰退気味だった有馬温泉を復興したとされる。
仁西上人(平安時代):1097年に発生した大洪水により荒廃した有馬温泉を復興したとされる。
豊臣秀吉(安土桃山時代):戦火・大火災等で荒廃した有馬温泉を復興。洪水が多発していた川の改良工事を行った。
有馬の工房(神戸市立有馬温泉観光交流センター)
「行基菩薩像」と「ねがいの泉」のすぐ横にあるのが、「有馬の工房」(神戸市立有馬温泉観光交流センター)。
有馬温泉について紹介する「温泉ギャラリー」・お手洗い・自動販売機・手打ちそば処・休憩室や会議室(有料)などがある施設です。
温泉寺(有馬山温泉禅寺)
有馬の工房のすぐ前に建つのが、724(神亀元)年に行基上人が建立した「温泉寺」。有馬最古のお寺とされていて、正式名を「有馬山温泉禅寺」という黄檗宗の寺院です。
この温泉寺は元々は真言宗のお寺だったのですが、1590(天正18)年に豊臣秀吉が大茶会を行った阿弥陀堂も含めて明治時代に取り壊されて廃寺。その後、温泉寺の奥の院だった黄檗宗清涼院がお寺を継いで、現在の黄檗宗温泉寺(有馬山温泉禅寺)となったそうです。
ご本堂の西側には、鐘楼があります。
湯泉神社(とうせんじんじゃ)
温泉寺のすぐそばに参道の階段があるのが、湯泉神社(とうせんじんじゃ)。
有馬温泉の守護神・有馬の氏神様として崇められている神社です。
資料によっては「温泉神社」と書かれているものもあり、また読み方についても「とうぜんじんじゃ」「ゆのじんじゃ」など様々な説があるそうですが、現在は「湯泉神社(とうせんじんじゃ)」が一般的とのことです。
う、けっこうな階段!
この温泉神社と、有馬天神社(上で紹介した天神泉源のある神社)・水天神社(水天宮)の三社を巡る「有馬温泉三社巡り」もよく知られています。(今回のモデルコースには水天神社は含まれていません)
御所泉源
湯泉神社の階段を下り、「温泉寺鐘楼」と「有馬の工房」の間の坂道「不動坂」を北へ下ると左手に見えてくるのが、御所泉源。「金泉」が湧き出す泉源です。
この御所泉源が このモデルコース最後の泉源。これで有馬温泉に7つあるとされる泉源巡り、コンプリートです。
上でも書きましたが、もういちど有馬温泉の泉源をまとめて書いておきますね。
有馬温泉の7泉源
金泉が湧き出す:天神泉源・有明泉源・御所泉源・極楽泉源・妬泉源
銀泉が湧き出す:太閤泉源・炭酸泉源
この「御所泉源」が、このモデルコースの最後のスポットです。
御所泉源前の坂道(不動坂)を下り、突き当りの階段を下ると、「金の湯」の足湯横に出ます。
「金の湯」からモデルコースの終点有馬温泉駅までは、モデルコース前半でも通った「ねね像」「有馬川親水広場」前を通って約300m・徒歩4分ほどですよ。
有馬温泉 日帰り徒歩観光モデルコースの距離・所要時間
このモデルコースの距離
この記事の有馬温泉日帰り入浴・徒歩観光モデルコースに沿って歩くと、歩行距離は約2kmです。(各観光施設内での歩行距離を除く)
モデルコースご紹介中にも書きましたが、有馬温泉徒歩観光・散策では坂道や階段が多いため、歩きやすい靴・服装をおすすめします。
このモデルコースの所要時間
このモデルコースの所要時間はもちろん、金の湯・銀の湯でどれくらいのんびりお風呂に入るか、博物館でどれくらいじっくり見るか等によって大きく変わります。
私の感覚では、日帰り温泉2か所(金の湯・銀の湯)に入り、他のスポットを軽く見て回る感じで5時間くらいかなと思います。
有馬温泉 日帰り徒歩観光モデルコース(駅発着)の地図
1.湯けむり広場 / 2.仏座巌・袂石 / 3.ねね像・有馬川親水広場 / 4.有馬玩具博物館・金の湯・太閤泉源
5.有馬天神社(天神泉源) / 6.有明泉源 / 7.妬神社(妬湯)・妬泉源 / 8.塩と胡椒入れのミュージアム
9.炭酸泉源 / 10.銀の湯 / 11.極楽泉源・太閤の湯殿館・温泉寺など / 12.湯泉神社 / 13.御所泉源
以上、有馬温泉日帰り入浴・徒歩観光モデルコースでした!
最後までご覧いただき ありがとうございます。