長浜鉄道スクエア(滋賀県長浜市)で見た、大正時代の時刻表(京都駅)、
「大正二年一月改正・京都発着汽車時間表」。
行先・所要時間などを、現代と比べてみました。
大正2年とはどういう年なのか
大正2年は西暦1913年。
1889年に東海道線(新橋~神戸 間)が開通して24年。神戸以西の山陽本線との直通運転も始まっており、この年の8月には東海道線の複線化も完成。
また、翌年大正3(1914)年末には東京駅が開業して東京駅が東海道線の始点となった、そんな頃。
蒸気機関車の国産化が始まったのも この頃みたい
大正時代の時刻表と現代を比べてみよう
東海道線「下り 西行」欄を見てみましょう。
現代の京都駅で言うところの「JR京都線 大阪・三ノ宮方面」ですね。
運転区間について
始発列車「新橋発 岡山行き」
これはいきなり、現代の在来線普通列車では考えられない運転区間。
でも、「特急」列車も込みで考えると現在でも「寝台特急サンライズ」(東京~岡山~出雲市or高松)が走ってますね。
2本目「京仕立 大阪行き」
「京仕立」はたぶん「京都始発」ってことでしょう。
始発列車のロングランに比べ、京都発大阪行きとは ずいぶんと短い運転区間ですね。
3本目「新橋発 下ノ関行き」
これまた新橋始発で、なんと下関(下ノ関)行き。現在の在来線では到底考えられない、東海道+山陽本線全線通し運転。
4本目「京都始発 明石行き」
こちらは、現代の京都発西明石行き普通電車を彷彿させる運転区間。
なんか長距離列車と近郊列車が混ぜ混ぜになってる感じだね!
所要時間について(特急除く在来線で比較)
始発列車「岡山行き」
京都発04:09→岡山着12:07 大正時代の所要時間は7時間58分。
現在 直行便はありませんが、姫路・相生で乗り換えて、3時間ちょっとくらい。(京都→姫路まで新快速)
2本目「京仕立 大阪行き」
京都発5:00→大阪着6:07。大正時代の所要時間77分。
現在、京都→大阪は、普通電車で50分弱。そんなに変わってない感じ?
ただ、新快速に乗ると28分です。そう考えるとずいぶん違いますね。
3本目「下関行き」
京都発5:35→下関8:24(翌日)。大正時代の所要時間26時間49分と超ロングラン!
現在はもちろん直行便はありませんが、在来線を乗り継いで12時間程度です。
4本目「京都始発 明石行き」
京都発06:04→明石着09:08。大正時代の所要3時間4分。
現在も直行便のあるこの区間。
各駅停車で2時間程度、新快速なら1時間20分程度ですね。
運転本数について(特急除く)
写真の大正時代の時刻表の下り列車の欄を数えると35本。
そのうち京都終点(京止)列車が2本あるので、京都を出発する列車は33本/日。
現代では、京都を出発する下り電車は187本/日です(数え間違えてたらすみません)。
以上、大正時代の時刻表と現在の鉄道状況を、少しだけ比べてみました。
最後までお読みいただき ありがとうございます。