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旅行・観光【東京】

成田空港駅「廃止方針」 旧駅(東成田駅)への長い通路でタイムスリップ!? 二代目から初代ターミナル駅へ

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成田空港駅の廃止方針が「新しい成田空港」構想で明らかに!

東京国際空港(羽田空港:HND)と共に日本の空の玄関口として知られ、国内2位の空港敷地面積(1位は羽田空港)を持つ「成田国際空港」(成田空港:NRT)。

成田国際空港(千葉県成田市)の運営会社である成田空港株式会社(NAA:Narita International Airport Corporation)が、2024年7月3日(水曜日)に国土交通省航空局長に報告した「新しい成田空港」構想とりまとめ。
その中で、成田空港旅客ターミナルを再構築して集約型のワンターミナルとすることに伴い、現在の成田空港駅(成田第1ターミナル)を廃止(閉鎖)する方針が示されました。

「初代と二代目」成田空港駅を見に行く(上野から京成スカイライナーで)

今回この「成田空港駅廃止方針発表」に触れたことを機会に、改めて「初代と二代目の成田空港駅」を見に行ってみることに。
東京から成田空港駅へ向かう電車(指定席のある特急列車)は、JRの特急「成田エクスプレス」か京成電鉄の空港特急「スカイライナー」の2種類。
前回JRの特急「成田エクスプレス」に乗ったので、今回は 京成上野駅から京成「スカイライナー」で成田空港駅へ向かいます。

京成スカイライナーは全席指定席で、乗車には運賃(乗車券)の他「ライナー券(指定席券)」(京成上野~成田空港:1,300円)が必要です。
ライナー券は窓口・電話・インターネット(チケットレス)で予約・購入できます。
私は当日、京成電鉄のインターネット予約サービスを利用して、スカイライナーの「ネットライナー券」(チケットレス)を購入。
なお、運賃(乗車券)にはSuica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICカードが利用できます。

今回乗ったのは、京成上野11時37分発の「スカイライナー137号」です。
スカイライナーは、京成上野駅(始発駅)より 次の「日暮里駅」の方がJR線からの乗り換えが便利。このためでしょう、始発の京成上野駅はガラガラで発車しましたが、日暮里駅でほぼ満席となりました。

はまぐりくん
はまぐりくん

お客さんは ほぼ外国人だったよ。
日本語のアナウンスいらないんじゃない?って思ったw

なお、このスカイライナー137号は、途中「青砥」と「新鎌ヶ谷」にも停車する「ノンストップじゃない」タイプのスカイライナー(2022年から正式設定)です。
京成上野→日暮里→青砥→新鎌ヶ谷→空港第2ビル→成田空港と停車します。

おせんべさん
おせんべさん

スカイライナーが途中の駅に停まる日が来るとは!

廃止方針の「二代目」(現)成田空港駅に到着

京成上野を出て50分で、廃止方針の「成田空港駅」(成田第1ターミナル)に到着。
実は、今回廃止方針が示されたこの「成田空港駅」は、1991年に完成した「2代目」の成田空港駅です。(1代目については次章で)

この成田空港(成田第1ターミナル)駅は、JR東日本と京成電鉄の駅。
下写真手前に見える 先っぽがとんがった電車が 私が京成上野から乗ってきた京成スカイライナー。写真奥に停まっている電車は JRの千葉行き普通電車(成田線)です。

この成田空港(成田第1ターミナル)駅は少し変わった構造で、京成の4番線・2番線、京成の5番線・3番線が「同じ線路沿いに」ある縦列停車構造。上野方面からやってきたスカイライナーは「奥の方まで詰めて」停車し、その他の京成本線からやってきた電車は「スカイライナーの手前で」停まる感じです。

京成4・5番線は京成スカイライナー(成田スカイアクセス線)専用のホームです。

縦列停車構造をとるなど狭い地下空間の特殊な構造の駅ですが、ホームはけっこう広めでゆったりしてる感じ。

まあ今日明日だとか来年だとか近いうちに廃止になるわけではありませんが、成田国際空港のターミナル駅として大活躍中のこの駅が「廃止」というのは 何となく語感としてピンときません。

京成電鉄のホームにはホームドアが、JR線のホームには昇降式のホーム柵が設置されています。

さて、廃止予定の「二代目」成田空港駅の改札口を出て、次は「初代」成田空港駅を見に行ってみましょう。

“初代”成田空港駅へ! 旧駅への長い連絡通路で昭和へタイムスリップ!?

成田空港第1ターミナルからターミナル間連絡バス(無料)に乗って、成田空港第2ターミナルにやってきました。

成田空港第2ターミナルビルの地下にある「空港第2ビル駅」へ。

空港第2ビル駅コンコースから「初代」成田空港駅へ歩いて行くことに。

「初代」成田空港駅は、現在は「東成田駅」(京成東成田線・芝山鉄道線)と名前を変えて現役稼働中。
空港第2ビル駅とは、500mもの長さの地下通路でつながっています。
この長~い地下通路が、昭和へのタイムトンネルです。

さあ、地下通路を「初代」成田空港駅(現・東成田駅)へと向かいましょう。

こんな感じの 殺風景で閑散とした地下通路が、500mも続きます。

はまぐりくん
はまぐりくん

何、この通路!!
さっきまでいた 活気のある成田空港の雰囲気と違いすぎるよね…

歩いて来た 長~い通路を振り返って。

昭和の香り「初代」成田空港駅(現・東成田駅)に到着

ついに通路終点に到着。写真中央が、通ってきた通路です。
ここが、1978(昭和53)年に開業・1991(平成3)年に「二代目」(現・成田空港駅)にその地位を譲るまで「成田空港のターミナル駅」として大活躍していた「初代」成田空港駅です。
現在の成田空港駅とは、ずいぶん雰囲気が違いますね…

こちらが、「初代成田空港駅」(現・東成田駅)の改札口。
電車の運転本数は40分に1本程度と少なく、乗降客は飛行機に乗るお客さんではなく「空港勤務」の方がほとんどのようで、このように閑散としています。

閑散とした駅ではありますが、元空港ターミナル駅らしく、コンコースはかなり広め。

はまぐりくん
はまぐりくん

柱の周りの椅子は、「初代成田空港駅」時代からのものかな。

成田空港のターミナル駅としての役割を終えた今では、コンコースの一部はパーティションで仕切られて入れなくなっています。(下写真左や奥に見える壁)
今でも 広めのコンコースですが、空港ターミナル駅として活躍していた時は もっと広かったんですね。

はまぐりくん
はまぐりくん

なんだか、ここだけ時代が止まってるような…
昭和へのタイムスリップ感がすごい…

外国からのお客様を意識してでしょう、「曲水の宴」の巨大なレリーフ(1980年完成)があります。
当時は日本の玄関口だった場所ですもんね。
なお、ホームには「成田空港」と書かれた駅名標も残っています。

閑散とした駅の 立派な階段。エスカレーターは動いていません。

現・成田空港駅廃止と「三代目」デビューは2030年代中頃?

成田空港株式会社(NAA:Narita International Airport Corporation)の「新しい成田空港」構想の整備スケジュールイメージによると、「三代目」成田空港駅の供用開始は2030年台中頃を想定されているようです。同時期に現「二代目」成田空港駅は廃止となることでしょう。
さて、新しい成田空港駅は どんな駅になるのでしょうか。まだまだ先のことですが、楽しみです。

おまけ:成田空港から夕暮れ時のセントレアへ

初代と二代目の成田空港駅を見たあとは、ANAで中部国際空港(セントレア)へ。
中部国際空港到着後、夕暮れ時のセントレア展望デッキ「スカイデッキ」に行ってみました(こちらの記事をご覧ください)

ちなみに、乗ってきたANA493便は、海外の航空会社とコードシェア(共同運航)しまくりでした。
さすが成田発の国内線ですね。

はまぐりくん
はまぐりくん

シンガポール航空・ベトナム航空・タイ国際航空の3社とのコードシェア。
国内線だけど、この便に乗ってるお客さんは外国人が多かったよ。


以上、成田空港駅廃止の情報にふれ、初代と二代目の成田空港駅を見に行ってみたお話でした!

最後までご覧いただき ありがとうございます。

*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください。

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