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旅行・観光(その他地域)

軽井沢駅「旧駅舎口」と機関車保存展示。レトロな改札口を通って碓氷峠・横軽の歴史を見に…

旅行・観光(その他地域)

日本を代表する避暑地「軽井沢」の中心駅、軽井沢駅。しなの鉄道線(旧信越本線)の軽井沢駅には、(旧)軽井沢駅舎記念館の建物を利用したレトロな「旧駅舎口」が。さらに改札内には、かつて軽井沢駅~横川駅間(現在は廃止)の「碓氷峠(うすいとうげ)」急勾配区間で活躍した機関車(実物)などが保存展示されています。今回も写真盛りだくさんでご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

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軽井沢駅3Fコンコース・軽井沢彫の銘板と峠の釜めし

日本を代表する高原リゾートで避暑地として有名な「軽井沢」のターミナル駅、軽井沢駅。

軽井沢駅は、JR東日本(北陸新幹線)と「しなの鉄道」が乗り入れる駅です。
「しなの鉄道」は、1997(平成9)年まで「JR信越本線」だった路線です。(北陸新幹線開業に伴いJRから「しなの鉄道」に引き継がれた)
下写真は、3階コンコース。ここに新幹線の改札口と しなの鉄道の改札口があります。
新幹線の改札口はここ一か所だけですが、しなの鉄道の改札口は ここともう一か所、この記事のメインテーマ「旧駅舎口」(1階)があります。

3階コンコース(きっぷ売場前)には、1998(平成)10年に新幹線開業一周年記念として作られた「軽井沢彫」の駅銘板が。
「軽井沢彫」は、避暑地軽井沢の別荘用家具として作り始められた工芸で、1983(昭和58)年には長野県の伝統的工芸品に指定されたそうですよ。

この軽井沢駅の東に、長野・群馬県境の「碓氷峠(うすいとうげ)」という峠があります。
この碓氷峠は、鉄道にとって急な坂道が続く難所だったのですが、1997年に開通した新幹線はこの難所を長いトンネルで華麗にスルー。かつてこの急勾配区間を苦労して峠越えしていた在来線(JR信越本線)のこの区間(軽井沢駅~横川駅間=略して「横軽(よこかる)」)は、廃止となりました。
ここ軽井沢駅でも、碓氷峠の東側「横川駅」の有名な駅弁「峠の釜めし」(おぎのや)が販売されています。

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レトロな軽井沢駅「旧駅舎口」(元 旧軽井沢駅舎記念館)

軽井沢駅北口の西側にあるのが、軽井沢駅「旧駅舎口」。しなの鉄道専用の改札口です。
(利用可能時間:7時25分~22時10分。時間外は3階改札口を利用。)

この「旧駅舎口」は、明治期の軽井沢駅舎を一部移築復元した「(旧)軽井沢駅舎記念館」(2017年閉館)を改装して、駅舎・改札口として再オープンさせたもの。

はまぐりくん
はまぐりくん

「記念館」だった昔の駅舎が、駅本来の機能を取り戻したんだね!

このようにレトロな雰囲気ですが、現役ばりばりの改札口で、きっぷ自動券売機もあります(下写真中央奥)。
下写真右奥に見えるのは、待合室。そのさらに奥には、信州食材を味わえるイタリアンレストラン「プリモフィト軽井沢駅舎店」があります。

この建物が「(旧)軽井沢駅舎記念館」(2017年閉館)だった頃に「歴史記念室(貴賓室)」として公開されていた場所(2F)は、現在はしなの鉄道の観光列車「ろくもん」用のラウンジとなっています。

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軽井沢駅改札内 碓氷峠(横軽)で活躍した機関車展示(EF63等)

しなの鉄道軽井沢駅には、軽井沢駅の東方にある「碓氷峠(うすいとうげ)」の急坂区間(信越本線 軽井沢駅~横川駅間=1997年廃止)で昔活躍した電気機関車などが保存展示されています。
保存展示車両は「改札内」にあります。
なので、しなの鉄道利用者(電車乗降客)以外の見学者は、自動券売機で「入場券」(しなの鉄道軽井沢駅の入場券)を買って改札口を通ります。(3階改札口からも 改札内に入場することができます)

レトロな改札口を通って、軽井沢駅改札内に入りました。
ここが信越本線だった時代のレトロな駅名標が残されています。
隣の駅が「よこかわ(横川)」と書かれていますが、現在は軽井沢~横川間は つながっていません(1997年廃止)。

EF63形電気機関車(EF63 2)

こちらが、保存展示されている車両のひとつ、国鉄EF63形電気機関車(2号機)です。
このEF63形は、軽井沢駅の東方「碓氷峠(うすいとうげ)」の急坂区間(信越本線 軽井沢駅~横川駅間=略して「横軽(よこかる)」)で「補助機関車」として1963(昭和38)年から1997(平成9)年まで活躍した電気機関車。

「碓氷峠」区間はあまりにも急勾配なので、列車の走行がとても難しい(上り坂では進まない・下り坂では止まれない)。そのため、上り坂では列車の最後尾について押し上げ、また下り坂では先頭に立ってブレーキをかけながら坂を下る、そういう特殊な「チカラ持ちなアシスト役」(補助機関車)が必要だった。そこで開発されたのが、このEF63形電気機関車でした。
下り列車には横川駅で連結し、碓氷峠を越えて軽井沢駅に到着後、切り離し。(上り列車は、その逆。)
こんな感じで、碓氷峠(横川~軽井沢間)を通過する「全列車」に補助として付いていたそうです。

はまぐりくん
はまぐりくん

この区間専用の機関車なので、他の場所を走ることなく「ひたすら軽井沢駅と横川駅(お隣の駅)間だけを行ったり来たり」してたそうで。
ぱっと見普通の機関車なのに、かなり特殊な役割だったんだね!

このような 山越え峠越えの力持ちの特徴から「峠のシェルパ」という愛称が付けられていたとか。

国鉄EC40形(10000形)電気機関車(アプト式)

こちらは、EF63形電気機関車の西側に展示されている、国鉄EC40形電気機関車(10000形)。
EF63形のデビューのさらに前、1912(明治45)年に当時の「鉄道院」(国鉄の前身)がドイツから輸入したものです。
この機関車が活躍したころの碓氷峠区間(軽井沢~横川)は、普通のレールの間にギザギザ付きレール(ラックレール)を設置して機関車側の歯車をゴリゴリ回して坂道を上り下りする方式。(ラック式鉄道のうち「アプト式」と呼ばれる方式を採用)
この機関車も、この「アプト式」の電気機関車です。

この「アプト式」鉄道は、1964(昭和39)年に鉄道記念物に指定されたそうです。

おせんべさん
おせんべさん

「鉄道記念物」は、日本の鉄道関連の歴史的文化的に重要なものを保存する制度。
国鉄が1958(昭和33)年に制定したんだって。

マルチプルタイタンパー MTT08-16SLC (Plasser&Theurer)

アプト式電気機関車の西側に保存展示してあるのは、マルチプルタイタンパー・MTT08-16SLC。
マルチプルタイタンパー(マルタイ・MTT)は、列車の走行により生じるレールのゆがみを修正する保線作業車。
オーストリアの線路工事機械メーカー「Plasser&Theurer」(プラッサー&トイラー)社製ですって。

おせんべさん
おせんべさん

Plasser&Theurerは業界ではとても有名なメーカーさんで、
世界中の多くの鉄道会社が ここの保線関連機械を採用してるんだって。

1985(昭和60)年に製造されて日本に輸入。JR東日本・しなの鉄道で2003(平成15)年まで活躍し、その後ここに保存展示されています。

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「森の小リス キッズステーション」は営業終了

軽井沢駅改札内・機関車保存展示のすぐ東側に、「森の小リス キッズステーション」という わりと新しめの施設(2017年OPEN?)があるのですが、入口に「定休日」と。
実はこの施設、この日が定休日なのではなく、もう「営業終了」したようです。
この東側で工事をしてる(写真中央奥に工事の囲いが見えます)ので、その関係でしょうか。


以上、軽井沢駅・レトロな「旧駅舎口」と、改札内にある「碓氷峠」関連の機関車展示のお話でした!

最後までご覧いただき ありがとうございます。

*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください。

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