本州(山口県)と九州(福岡県)間の「関門海峡」には海底トンネル「関門トンネル」があり、歩いて渡ることができます。この記事では関門海峡徒歩ルート「関門トンネル人道」について、オリジナル写真盛りだくさんで徹底ガイドします。
関門海峡海底「関門トンネル」は徒歩通行可(歩行者無料)
本州(山口県)と九州(福岡県)間の「関門海峡」の下には、国道が通る海底トンネル「関門トンネル」があります。この関門トンネルには「人道」(歩道)が併設されていて、「歩いて」通ることができます。
↓↓この海の下にある海底トンネルを歩いて、向こう岸へと渡ります↓↓

自転車も通行できますのでレンタサイクルでの観光にも便利です(トンネル内では「手押し」通行)。
関門トンネル人道 | |
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通行可能時間 | 6時~22時 |
通行料 | 歩行者:無料 自転車・原付(50cc以下):20円 |
トンネル長さ | 780m (徒歩10~15分程度) |
トイレ | トンネル内にトイレなし (地上入口前にあり) |
自動販売機 | トンネル内に自動販売機なし (門司側はバス停前に、 下関側は地上入口前にあり。) |
開通 | 1958(昭和33)年 |
*自転車・原付(50cc以下)は、トンネル内では乗車禁止。「手で押して」通行します。
*自転車・原付(50cc以下)の通行料は、下関側の「料金箱」に入れます。(現金投入方式)
トンネル内には自動販売機もトイレもありません!
関門トンネル人道を歩いて関門海峡を渡る!(所要時間15分)
この記事では、関門トンネル人道を門司側(九州・福岡県側)から下関側(本州・山口県側)へと歩く方向でご案内します。(もちろん 下関側から門司側へと歩くこともできます)
関門トンネル人道入口【門司(九州・福岡県)側】
関門トンネルの歩行者入口エレベーター「門司側」は、福岡県北九州市門司区の関門橋のたもと・和布刈神社(めかりじんじゃ)横にあります。建物脇にトイレもあります(地下・トンネル内にはない)。

●JR門司港駅(門司港レトロ地区)から散策 約2,500m
●JR門司港駅前から「和布刈(めかり)」行き西鉄バス:「関門トンネル人道口」下車すぐ(バス本数は少ない・西鉄バス時刻表)
●門司港レトロ観光列車”潮風号”:終点「関門海峡めかり駅」徒歩約600m(運転日が限定されています)
エレベーターで関門トンネル人道へ(通行可能時間:6~22時)
エレベーターで、海底トンネル「関門トンネル人道」へ。エレベーターは2基(定員40名・23名)あります。
一般的な自動エレベーターと同じく、ボタンを押して呼びます。
歩行者の通行料は「無料」です。
自転車・原付の通行料は、下関側地上へ出た後に「料金箱」に入れます。(門司側には料金箱はない)

エレベーター運転時間(関門トンネル人道通行可能時間):6時~22時
*関門トンネルを歩いて通るには 必ずエレベーターに乗る必要があります。(階段利用不可)
エレベーターは、意外と(?)普通な感じ。
カゴの両側にドアがあり、乗ったのと反対側のドアから降ります。

地下エレベーターホールに到着。
門司側・下関側それぞれのエレベーターホールにある「記念スタンプ」を台紙に押して進呈場所で提示すると”関門TOPPA記念証”がもらえます。詳しくは下関観光コンベンション協会サイトのこちらのページを (2025年2月現在)
写真左に見えている開口部が、関門トンネル人道の入口です。

関門トンネル人道の横には「国道2号」の道路標識が。「北九州市門司区門司」の補助標識付きです。
国道2号(関門トンネル車道)に併設されていることから、この人道トンネルも国道2号に指定されています。

関門トンネル人道を歩く!長さ780m(所要時間10~15分)
さあ、九州から本州・下関に向けて海底トンネルを歩きましょう!(トンネル内右側通行)
この関門トンネル人道の長さは780m。徒歩10~15分程度で下関側に着きます。

トンネルの壁面には 距離標示や海のイラストが。

トンネル中央部に向かって緩やかな下り坂で、中央を越えると緩やかに上ります。
なお、この人道トンネルの真上に 関門トンネル車道(国道2号)が通っており、自動車走行音らしきものも聞こえます。

自転車・バイク・電動キックボードは乗車禁止。手押しで通行します。
自転車に乗って通行していると「放送」で注意されます。

海底トンネル内に福岡・山口県境が (九州と本州の境)
関門トンネル人道中央部付近(海面下58m)に、福岡県と山口県の県境が。壁面には九州と本州の境目の装飾もあります。

この県境は大人気フォトスポットだよ!

あと100m!
県境で盛り上がる以外は地味で単調なトンネルですが、徒歩15分程度ですから飽きはしないと思います。

下関側(山口県・本州側)出口が見えてきました。

関門海峡横断達成!下関側エレベーターで地上へ
関門海峡を海底トンネルで横断し、九州から本州へと歩いてやってきました!
こちらにも国道2号の標識があります。補助標識は「下関市みもすそ川町」。本州気分が盛り上がりますw

下関側も門司側と同じようなエレベーターホールです。

こちらのエレベーターホールには「下関側」の記念スタンプがあるよ!

門司側と同じく、エレベーターが2基あります。

関門トンネル人道入口【下関(本州・山口県)側】
エレベーターに乗って、地上に戻ってきました。本州・山口県下関市に上陸です!
下関側の地上エレベーター前には料金箱が(門司側にはない)。自転車・原付の通行料は「通行方向に関わらず」この下関側の料金箱に投入します。*歩行者は無料!

下関側の関門トンネル人道入口にも トイレがあります。
また、下関の有名店市村蒲鉾の”みもすそ川店”(うどん等軽食もあり)や自動販売機もあります。

●JR下関駅からサンデン交通バスに乗車:「御裳川(みもすそがわ)」バス停すぐ
●唐戸市場から徒歩約1,400m
●唐戸市場からサンデン交通バスに乗車:「御裳川(みもすそがわ)」バス停すぐ
関門プラザ(関門トンネル資料館)
下関側の関門トンネル人道入口前には、NEXCO西日本が運営する関門トンネル資料館「関門プラザ」があります。フグが有名な下関市らしいドアですね。
開館時間:9時~17時
入館料金:無料

関門トンネル人道入口前の国道を渡ると、壇之浦古戦場跡・みもすそ川公園。
海の向こうに見えているのは、さっきまでいた九州です。高層ビルがあるあたりは「門司港レトロ」地区です。

下関側入口前の横断歩道を渡った先にある「御裳川(みもすそがわ)」バス停(国道の海側・西行きバス停)からは、唐戸(下関グランドホテル前)・JR下関駅方面行きのバスが出ています。(交通系ICカード使えます)
関門海峡・下関側の人気スポットのひとつ「唐戸市場」(カモンワーフ・関門汽船桟橋・水族館なども隣接)へは、下関駅方向(西)へ徒歩約1,400mです。

関門海峡を「徒歩」で渡る(関門トンネル人道)ポイントまとめ
関門トンネル人道の基本情報と、徒歩で通行する際の注意ポイントをまとめます。詳細は記事本文や写真をご覧ください。
関門トンネル人道 | |
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通行可能時間 | 6時~22時 |
通行料 | 歩行者:無料 自転車・原付(50cc以下):20円 |
トンネル長さ | 780m (徒歩10~15分程度) |
門司(九州)側入口 アクセス | ・JR門司港駅から徒歩約2,500m ・西鉄バス「関門トンネル人道口」すぐ ・”潮風号”「関門海峡めかり駅」徒歩約600m*運転日注意 |
下関(本州)側入口 アクセス | ・サンデン交通バス「御裳川(みもすそがわ)」バス停すぐ ・唐戸市場から徒歩約1,400m |
・通行可能時間外は通れない。
・トンネルに入るのはエレベーターのみ。(階段は利用できない)
・トンネル内にはトイレがない。(地上入口前にあり)
・トンネル内には自動販売機がない。(下関側は地上入口すぐ・門司側はバス停前にあり)
・トンネル内は「右側通行」。
・トンネル内は自転車等乗車禁止。(手押しで通行)
・自転車・原付(50cc以下)の通行料金は「下関側」の料金箱に投入。
以上、海底トンネル「関門トンネル人道」を歩いて関門海峡を渡るお話でした!
関門海峡を渡る他の方法については “関門海峡「渡り方」ガイド”記事にまとめてあります
関門トンネル人道を組み込んだ 関門海峡 観光モデルコースはこちら
最後までご覧いただき ありがとうございます。
*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください