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旅行・観光【中四国】

回天の大津島・フェリーでのアクセス(徳山港~馬島港)徹底ガイド

旅行・観光【中四国】

「人間魚雷 回天」の島 大津島(山口県周南市の離島)

太平洋戦争で大日本帝国海軍が開発した人間魚雷「回天」。日本軍初の特攻兵器として知られるこの人間魚雷「回天」の訓練施設が、瀬戸内海に浮かぶ離島大津島(おおづしま・山口県周南市)にありました。
現在でも人間魚雷回天の訓練基地跡をはじめとした戦争遺構が見られるこの大津島。1968(昭和43)年には、旧回天搭乗訓練員の宿舎だった場所に「回天記念館」が建てられ、人間魚雷回天に関わる遺品や資料の展示・回天の歴史や時代背景・当時の生活の紹介などを見ることができます。
この記事では、「回天記念館」のある大津島(馬島港)へのフェリー(フェリーと旅客船が就航)でのアクセス(駅から港への徒歩ルート含む)と、大津島航路就航船のひとつ「フェリー新大津島」について詳しくご紹介します。

大津島・馬島

大津島は、人間魚雷「回天」の訓練施設があったことで知られる離島。(山口県周南市・瀬戸内海)

大津島へのアクセスは徳山港から船(フェリーor旅客船)

人間魚雷回天の島として知られる大津島(おおづしま)は瀬戸内海・に浮かぶ離島で、橋も架かっていないので、アクセスは「船」利用です。
回天訓練基地跡・回天記念館は、大津島の「馬島港」からそれぞれ徒歩700mほどのところにあります。
大津島への船は、JR徳山駅(新幹線・山陽本線)から300mほどの徳山港フェリー乗り場から出ます。
通常時の運航船舶は2種類、自動車・バイクも乗れる「フェリー新大津島」と、徒歩客のみ乗船できる旅客船「鼓海Ⅱ」です。(代船「金比羅丸」で運航されることもある)
なお、旅客船「鼓海Ⅱ」で運航される便は、便によって「馬島港」への寄港順(経由地)が異なります。

所要時間フェリー「フェリー新大津島」:44分
小型船「鼓海Ⅱ」:18~34分(便により異なる)
片道運賃(大人一般)徳山~馬島(回天記念館最寄り港):720円
運航船舶フェリー「フェリー新大津島」(定員200人・145総トン)
客船「鼓海Ⅱ」(定員150人・59総トン)
本州側乗場徳山港:JR徳山駅(新幹線・山陽本線)から300m
(「徳山ポートビル」で乗船券購入・各船のりばから乗船)
運航時刻表運航会社公式サイト参照
http://www.ccsnet.ne.jp/~jyunkou/link/jikoku/jikoku.html

次章から、大津島内の回天訓練基地跡・回天記念館最寄りの港である 大津島「馬島港」へのアクセスについて詳しくご紹介します。

大津島へは橋が架かっていない。徳山港フェリー乗り場から船で渡る。

大津島アクセスガイド① 徳山駅から徳山港フェリー乗り場へ

日本一海に近い新幹線駅「徳山駅」(大津島フェリー乗り場最寄り駅)

大津島への船が出る徳山港フェリー乗り場(徳山ポートビル)の最寄り駅は、JR徳山駅です。
JR徳山駅は、山陽新幹線・山陽本線が発着する山口県周南市(2003年の合併までは「徳山市」)の中心駅ですよ。

徳山駅の新幹線ホームからは、海(瀬戸内海)が見えます。
徳山駅は「日本一海に近い新幹線駅」です。(在来線駅ではもっと海に近い駅もあるが、「新幹線駅」では徳山駅が日本一。)

徳山駅から徳山港フェリー乗り場まで徒歩約300m

徳山駅「みなと口」を出ます。案内にも「フェリー」と書いてありますね。
なお、この写真は階段ですが、エスカレーターもあります。

徳山駅1F「みなと口」。フェリーのりばの案内があります。

徳山駅「みなと口」ロータリーからの眺め。
写真中央奥・黄色○印のところに「徳山ポートビル」(徳山港フェリー乗り場)が見えます。
写真右上に見えるのは、徳山港・徳山ポートビルに最も近いホテルホテルサンルート徳山です。なお、徳山駅みなと口すぐ近く(この写真右手方向)に東横INN徳山駅新幹線口もあります。

徳山駅「みなと口」前の信号(県道172号・産業道路)まできました。
ここにも「徳山港フェリー乗り場」の案内があります。ここから200mです。

横断歩道で、県道172号を渡ります。

歩道も広く、歩きやすい道なのがいいですね。
写真右奥に、徳山港フェリー乗り場「徳山ポートビル」が見えています。

徳山港フェリー乗り場「徳山ポートビル」に到着~!
JR徳山駅「みなと口」から徒歩約300mです。
さすが 日本一海に近い新幹線駅「徳山駅」。フェリー乗り場も近いです。

大津島への船が出る徳山港フェリー乗り場は、徳山駅「みなと口」から徒歩300m。

大津島アクセスガイド② 徳山港フェリー乗り場・徳山ポートビル

大津島への乗船券は徳山ポートビル内の自動券売機で購入

大津島への船の乗船券は、徳山ポートビル(2021年オープン)内の自動券売機で購入します。自動券売機で往復券も購入できます。(往復割引はありません)
大津島にはいくつか港がありますが、回天訓練基地跡・回天記念館最寄りの港は大津島の「馬島港」です。
大津島へはフェリー(クルマ・バイク乗船可能)と旅客船(人のみ乗船可能)が運航されていますが、どちらも同じ会社(大津島巡航株式会社)が運航しており、どちらに乗っても目的地(下船港)が同じなら運賃は同じ・乗船券も共通です。
なお、インボイス発行事業者登録番号の記載がある領収証も 自動券売機で自動発券できます。
徳島ポートビルの自動券売機前には待合室もありますよ。2021年にオープンした建物なので、きれいですね。

「フェリー新大津島」「鼓海Ⅱ」の乗船券は共通。徳山ポートビル内の自動券売機で購入。

フェリーと客船で乗り場が異なるので注意!

大津島行きの船はフェリーも客船も乗船券は共通ですが、同じ大津島行きでもフェリー(フェリー新大津島)と旅客船(鼓海Ⅱ)とでは乗り場が違いますので注意が必要です。
下写真中央の赤枠が徳山ポートビル(乗船券売場・待合所・お手洗い)、青○印が旅客船(鼓海Ⅱ)乗り場・黄色○印がフェリー(フェリー大津島)乗り場です。

こちらが、大津島行きの旅客船(鼓海Ⅱ)の乗り場。潮位に合わせて桟橋が上下する「浮桟橋」タイプです。

フェリー(フェリー新大津島)の乗り場は、旅客船(鼓海Ⅱ)の乗り場から見ると、徳山ポートビルの反対側にあります。

しかも 徳山ポートビルの待合室からフェリー乗り場(下写真)までは70mほど離れていますので ご注意を!
フェリー(フェリー新大津島)には、こんな感じで車両と同じ乗船口(船首にあるランプウェイ)から乗り込みます。

「フェリー新大津島」と「鼓海Ⅱ」の乗船口は離れているので要確認!

大津島アクセスガイド③ 徳山港を出て大津島・馬島港へ(フェリー航路風景)

貨物船と工場群を見ながら 徳山港を出る

上でも書きましたように、徳山港から大津島への船は、「フェリー新大津島」「鼓海Ⅱ」の二隻。
この記事では、「フェリー新大津島」(下写真)で大津島・馬島港へ向かいます。
フェリー新大津島の徳山~刈尾港(大津島)~馬島港(大津島)航路からの風景を、写真でご紹介します。
(説明用の写真は複数の航海にて撮影しています。)

徳山港フェリー乗り場に停泊中の「フェリー新大津島」より。
フェリー新大津島は徳山港フェリー乗り場に頭から突っ込んだカタチで停まる(乗船客・車両は船首側から乗り降りする)ので、離岸後すぐに転回して大津島を目指します。

さて、出航。
写真の白灯台は、「徳山下松港徳山築港防波堤灯台」(高さ9.4m)です。

徳山港フェリー乗り場のある「徳山下松港」は周南コンビナート地帯の拠点港だけあって、停泊中の船・荷役中の船などなど、とにかく貨物船が多いです。

この時は、港に入るタグボートと貨物船を間近で見ることができました。
(フィリピン船籍の貨物船「ISTORYA」と「おおつ丸」「瑞興丸」)

新幹線からも見える海辺の工場群の眺めも、徳山っぽくていいですね。

フェリー新大津島船尾デッキからの眺め。
徳山の街並みが遠くなります。
大津島まで徳山湾内(古くから天然の良港として知られる徳山下松港がある)を進むので、波も穏やかです。

徳山港から大津島へ向いて すぐに右手に連続して見える島は、仙島と黒髪島です。
仙島(徳山港に近い方)と黒髪島(徳山港から遠い方)は砂州でつながっています。(下写真は黒髪島)
両島とも定住者のない無人島ですが、黒髪島には「黒髪石材株式会社」さんの採石場があり、高級御影石として知られる「徳山みかげ」が採掘されています。

大津島・刈尾港に寄港

徳山港フェリー乗り場を出て約30分で、大津島・刈尾港に寄港。(フェリー新大津島の場合)
同じ大津島ではありますが、「回天記念館」「回天訓練基地跡地」へは、この刈尾港ではなく次の「馬島港」が最寄りです(徒歩約700m)。(ここ刈尾から「回天記念館」「回天訓練基地跡地」へは4kmほど離れています)
*旅客船「鼓海Ⅱ」の場合は便により寄港順が違いますのでご注意ください。

大津島・刈尾港を出て、同じ大津島の「馬島港」に向かいます。

徳山湾内には停泊中の船舶も多いです。
この日は、ケミカルタンカー「東永丸」を間近で見ることができました。

大津島・馬島港に到着

刈尾港から15分弱(徳山港から45分程度)で、大津島・馬島港に入ります。
「フェリー新大津島」運航便は、全便ここ「馬島港」が終点です。(旅客船「鼓海Ⅱ」の場合は便により終点が異なる)

「ようこそ 回天の島 大津島へ」と書かれているのが見えます。

馬島港に到着、大津島に上陸しました。

大津島アクセスガイド④ 大津島・馬島港の様子

大津島・馬島港待合所

大津島・馬島港にはきれいな待合所があります。
屋上は展望台になっていますよ。待合所前に飲料自動販売機もあります。

待合室内に乗船券売場があります。
なお、徳山港を出る時に「往復乗船券」を買っておけば、こちらの乗船券売場のお世話になることはありません。

大津島地区コミュニティバスは島民専用

馬島港から回天訓練基地跡・回天記念館へは、それぞれ徒歩700mほどです。
下写真の「大津島地区コミュニティバス そよかぜ号」は、大津島の島民以外は利用できません。

馬島港待合所の横には、さっきフェリーから見えた「ようこそ 回天の島 大津島へ」の看板があります。

回天供養の観音様と大津島回天神社

看板の前には、回天供養の観音様が。

観音様の隣には、大津島回天神社があります。

馬島港近くの海岸から 人間魚雷「回天」訓練基地跡が見える

大津島公園脇の道を奥へ進むとすぐ、島の反対側の海辺に出ます。

こちらが、馬島港がある側と反対側(西岸)の海岸。

人間魚雷「回天」の訓練基地跡地が見えます。
馬島港から あの回天訓練基地跡まで、当時回天の運搬に使われたトンネルを通って 歩いて行くこともできます。(馬島港から徒歩約700m)

「フェリー新大津島」船内の様子

最後に、徳山港~大津島で運航されている「フェリー新大津島」「鼓海Ⅱ」の二隻のうち、車・バイクを航送できる「フェリー新大津島」(145総トン)の様子を詳しくお伝えします。

船名フェリー新大津島
就航年月2004(平成16)年4月
総トン数145トン
定員200人
自動車航送台数普通車6台または大型車1台
(状況により異なる)
主機最大出力1,000馬力(736kW)

フェリー新大津島 乗船は船首から

フェリー新大津島へは、車両と同じところ(船首側)から乗船します。乗船したら、写真右手の外階段(左にも同じ階段があります)で直接2階客室へ、または車両甲板奥の扉(写真左奥の開いている扉)から1階客室へ向かいます。なお、1階客室内の階段で2階客室へ上がることもできます。

フェリー新大津島 1F客室 (トイレ・洗面所も1Fにあり)

こちらが、「フェリー新大津島」の1F客室内。(車両甲板から右舷側客室ドア入ってすぐ)
右舷側には身障者優先席があります。

身障者優先席の横には、車椅子スペース(1,350mm×800mm)が2台分あります。
使用の際は、手すりにかけてある青いベルトで車いすを固定します。
なお写真奥に見えている扉は、車両甲板への出入り口です。(航行中は車両甲板に立入禁止)

1F客室左舷側には こんな感じの椅子席が並びます。

1F椅子席の後方には、テーブル付きのソファー席があります。

1F客室後方には、トイレ(身障者用・男性・女性)が。

トイレの向かいには、洗面台もあります。
なお、船内に売店や自動販売機はありません。

1F客室内前方に、2階客室内へとつづく階段があります。

フェリー新大津島 2F客室

フェリー新大津島2F客室。2F客室前方には、土足禁止のカーペット席もあります。
写真左下に見えるのが、1F客室からつながる階段です。

2F客室の周囲にはこのような通路と遊歩甲板があります。
この2F通路・遊歩甲板は、1F車両甲板左右から階段でつながっています。(写真は右舷側)

2F通路・遊歩甲板船尾部。後方の眺めがよいです。


以上、人間魚雷「回天」の島として知られる大津島への航路(徳山~大津島)と、同航路の就航船「フェリー新大津島」のお話でした。

大津島・馬島港に接岸停泊中の「フェリー新大津島」

最後までご覧いただき ありがとうございます。

*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください。

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