広島県東部の港町「尾道」。海と山に挟まれたエリアに発達した古い町並みと、迷路のように入り組んだ細い路地や階段、その向こうに見える穏やかな尾道水道・瀬戸内海が、独特の風景を作り出します。
この記事では、大人気「尾道」を1日程度で散策観光するモデルコースをご紹介。歩くだけではなく途中ロープウェイや”渡し舟”にも乗り、おしゃれカフェや大人気アイス・瀬戸内の魚介グルメも楽しむ”欲張りモデルコース”です。
- 尾道観光モデルコース(車なし1日散策)
- JR尾道駅から モデルコーススタート!
- 尾道ゆかりの林芙美子像前・うず潮橋(陸橋)を渡る
- 尾道らしい路地を進む (持光寺・光明寺・宝土寺)
- LOG(ログ)・Cafe&Bar Atmosphere
- 有名な「天寧寺三重塔」と尾道市街の風景
- 猫の細道 (福石猫神社・招き猫美術館)
- 尾道を代表するスポット”千光寺”へ
- 千光寺頂上展望台「PEAK(ピーク)」へ
- 千光寺山ロープウェイで下山
- 尾道最古「艮神社」・樹齢900年越えのクスノキ大木
- 尾道本通り商店街を尾道駅方面へ
- Cafeしましま
- 渡し舟(尾道渡船)に乗って”向島”へ
- 「からさわ」超有名アイスクリーム店のアイスモナカ
- 再び商店街へ 尾道商業会議所記念館・まちなか文化交流館「Bank」
- おのみち 林芙美子記念館
- 尾道駅前に戻り夕食 “尾道WHARF”で瀬戸内魚介グルメ
- 尾道観光モデルコース(車なし1日散策) 徒歩距離と所要時間
尾道観光モデルコース(車なし1日散策)
尾道の”山手”エリアの路地は迷路のように入り組んで分かりにくいです。皆さまの効率の良い観光のため、矢印入りの写真でモデルコースの道順を細かくご案内します。
JR尾道駅から モデルコーススタート!
JR尾道駅(南口)から、尾道観光モデルコース スタート!

尾道駅南口を出て 左へ進み、「東第一踏切前」信号を渡って「尾道本通り商店街」へ。

尾道ゆかりの林芙美子像前・うず潮橋(陸橋)を渡る
尾道本通り商店街アーケード前には、林芙美子像が。
林芙美子(1903-1951)は「放浪記」(1928年)が有名な小説家。13歳から19歳までをここ尾道で過ごし、尾道市立高等女学校を卒業しました。

尾道本通り商店街アーケードに入ったら、すぐ左「古寺めぐり入口・千光寺公園登山口」方面へ。

この階段を上がって陸橋「うず潮橋」を渡り、まずは細い路地と階段・坂が特徴的な「山手」エリアへ。
ここから先、尾道・山手エリアにはカフェはけっこうありますが自動販売機は少ないです。水分が必要な方は事前にご準備を。

「うず潮橋」の上からは、JR山陽本線と国道2号がよく見えます。

陸橋「うず潮橋」を渡って直進し、右奥の路地へ。(下写真黄色矢印)

次の階段を「持光寺」方面へと右折します。
狭い路地ですが 自転車・バイクも通りますのでご注意!

路地を抜け、突き当りを左折。

尾道らしい路地を進む (持光寺・光明寺・宝土寺)
正面に見えるのが、持光寺。
長寿延命祈願「普賢延命法」のご本尊「絹本著色 普賢延命像」(国宝)が伝わるお寺です。

こちらが、重厚な石造りで「延命門」と呼ばれる持光寺の山門。

門をくぐると寿命がのびるって言われてるよ!

持光寺は「あじさい寺」としても知られます。
また、自分の手で粘土を握って仏様を作る「にぎり仏」も有名です。
にぎり仏作りの様子は持光寺公式ブログに掲載されています

ご本堂に向かって右手(境内東側)の階段から、持光寺境内を出ましょう。

階段を下りたら、左折。坂を上ります。

道なりに右カーブして進みます。

尾道らしい路地が続きます。

途中左手に 小さな公園「西土堂ポケットパーク」が。
お手洗いがありますが、男女共用です。

お寺が見えてきました。

光明寺に到着です。

光明寺ご本堂前の階段を下りたら、すぐに左折して路地を進みます。

4つの階段が交差する交差点を、直進。

このモデルコースに限らず、尾道「山手エリア」の散策には坂道・階段がつきものです。動きやすい靴・服装をオススメします。

突き当りを右折。

そしてすぐ左折。

写真手前側が 吉備津彦神社(一宮神社)、奥が宝土寺の境内です。

宝土寺の境内を東へ。

境内南東の門を出ます。

坂道・階段を下り、突き当りを左へ。

この道は「千光新道」。上り坂が続きます。

LOG(ログ)・Cafe&Bar Atmosphere
坂の途中にあるのが、”LOG (ログ)“。
昭和38年築のアパートをリノベーションして2018年にオープンした、ホテル・カフェなどのあるおしゃれ複合施設です。

LOG(ログ)の2階には”Cafe&Bar Atmosphere”が。
お天気がよければテラス席がオススメです。

LOG(ログ)・Cafe&Bar Atmosphereについて 詳しくはこちら
LOGを出たら さらに階段を上り、次の路地を右(天寧寺方面)へ。


突き当りを左折、階段を上ります。

この道が、”千光寺通り”です。

右手に三重塔が見える見晴らしのよいところまで来たら、右へ。坂を下ります。

有名な「天寧寺三重塔」と尾道市街の風景
このあたりから見える「天寧寺三重塔」と街並みと海の風景は、尾道の観光ガイドなどでもよく見かけます。

右手に天寧寺三重塔を見ながら坂を下ります。

猫の細道 (福石猫神社・招き猫美術館)
猫の看板に従って、左折。細い路地に入ります。

この路地は”猫の細道”。
芸術家の園山春二氏が 自身で生み出した「福石猫」を置いたことにより、”猫の細道”と呼ばれるようになりました。

猫の細道には “福石猫神社”や”招き猫美術館in尾道”などが。

路地の至る所に”福石猫”や猫アートがあります。


尾道を代表するスポット”千光寺”へ
“猫の細道”から、先ほどの眺めの良い場所まで戻ってきました。
ここから、さらに階段を上り、”千光寺”を目指します。

“みはらし亭“(ゲストハウス・カフェ)の前を通り、さらに階段を上ります。
“みはらし亭”前には、自動販売機(下写真左下)とトイレがあります。

尾道の有名スポットのひとつ”千光寺”に到着です。右手、ご本堂方面へ。

この階段を上がると千光寺ご本堂です。

千光寺には、巨大な岩に鎖を使ってよじ登る”石鎚山鎖修行”もありますよ。自信のある方はチャレンジしてみては!(自己責任・奉納料大人100円)

千光寺からの眺めは最高です。階段を頑張って上ってきた価値がありますね。
尾道の街並みの向こうに”尾道水道”(瀬戸内海)・本州と”向島”を結ぶ”尾道大橋”と”新尾道大橋”(瀬戸内しまなみ海道)が見えます。

千光寺 | |
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拝観時間 | 9時~17時 |
拝観料 | 境内無料 “石鎚山鎖修行”は大人100円 |
公式サイト | 尾道 大宝山 千光寺 |
千光寺頂上展望台「PEAK(ピーク)」へ
ご本堂の前を通り抜けて進むと、”文学のこみち”入口が見えます。
この道を通って”ロープウェイ山頂駅”方面へ。

“文学のこみち”も、上り坂と階段が続きます。


岩に挟まれて、道がとても狭いところも。

“文学のこみち”を上り切ると、千光寺公園”千光寺頂上展望台「PEAK(ピーク)」”に到着。
2022(令和4)年春にオープンした新しい展望台で、63mもある長~い無料展望デッキが特徴です。
西側に傾斜の緩いループ階段、東側に通常の階段とエレベーターがあります。

展望台横には売店・自動販売機・トイレもあるよ!

もちろん眺めはよいですが…

引きの画で見ると、手前の山の木々が少々気になります。

千光寺頂上展望台「PEAK」 (千光寺公園) | |
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開園時間・ 展望台利用時間 | 24時間入園・展望台利用可能 (展望台エレベーター運転時間は 9時~17時15分) |
入園料・ 展望台利用料 | 無料 |
公式サイト | 千光寺公園(尾道市観光情報) |
千光寺山ロープウェイで下山
展望台の真下に、ロープウェイの乗り場(千光寺山ロープウェイ山頂駅)があります。
ここからロープウェイに乗って下山しましょう。
もちろん歩いて下りてもOKですが、ロープウェイからの眺望もオススメです。

ロープウェイに乗ること約3分で、”山麓駅”に到着です。

尾道 千光寺山ロープウェイ | |
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運行時間 | 基本 9時~17時15分の間・15分間隔で運行 *多客時に不定期運行するなど状況により異なる |
運賃 (一部区分のみ表示) | 大人(中学生以上):片道500円・往復700円 小学生以下:片道250円・往復350円 |
公式サイト | 尾道 千光寺山ロープウェイ |
尾道最古「艮神社」・樹齢900年越えのクスノキ大木
ロープウェイを降りたら、すぐ隣の”艮神社”(うしとらじんじゃ)へ。

艮神社(うしとらじんじゃ)は、806年に建立された「尾道最古」と言われる神社。
境内には「艮神社のクスノキ群」として天然記念物に指定(広島県指定)されているクスノキの大木4株があります。下写真の拝殿前のクスノキが4株中最大のものなんですって。

樹齢は900年越えらしいよ!

尾道本通り商店街を尾道駅方面へ
艮神社を出て、JRの高架をくぐり、国道2号を渡って直進。

国道2号を渡って50mほど進み、右折して商店街に入ります。
尾道本通り商店街の一部である”絵のまち通り”です。

商店街が、山と海の間の東西方向・国道と平行に 尾道駅前まで続きます。

商店街には、昔ながらのをリノベーションした宿泊施設・カフェなどがいっぱい。
こちらは、”尾道ゲストハウス あなごのねどこ“。カフェ”あくびカフェー”も併設です。

こちらは、Gallery Cafe ULTRA。
他にも昔ながらの店とともに 飲食店がけっこうあります。

尾道本通り商店街には、なんとも味のある細い脇道も多数(写真は”荒神堂通り”)。ちょっと意識して覗いてみてくださいな。

Cafeしましま
こちらは、Cafe しましま。
自転車好きのオーナーさん手作りのスイーツとこだわりの紅茶が頂ける、人気カフェです。
“友達んち”みたいな雰囲気の2階座敷席がオススメです。

“Cafeしましま”については こちらの記事で詳しくご紹介しています
尾道郵便局前で少しアーケードが途切れますが、そのまま直進。

渡し舟(尾道渡船)に乗って”向島”へ
“センター街”(尾道本通り商店街の一部)を直進すると尾道駅に至りますが、ここでちょっと海に寄り道しましょう。左折すると海辺に出ます。

海辺に出ると、船着き場(尾道渡船・尾道土堂桟橋)が。
海の向こうに見える「向島」(兼吉桟橋)への渡し舟が出ています。ちょっと乗って「向島」へ渡ってみましょう。
運賃は大人片道100円。切符などはなく、乗船中に集金に来る係員さんに現金を手渡しします。

尾道・土堂桟橋から向島・兼吉桟橋までは、約3分間の船旅です。
時刻表はなく、だいたい10分間隔で運航されています。(通勤通学ラッシュ時は約5分間隔)

この航路は、NHK連続テレビ小説「てっぱん」で”主人公が普段乗ってる”って設定で撮影に使われた渡船!
ドラマの設定だけでなく、実際に通勤・通学に使ってらっしゃる方がたくさんいるよ。

向島・兼吉桟橋に到着。
桟橋からすぐのところに、尾道市を舞台とした映画・大林宣彦監督による「新尾道三部作」の2作目”あした“で使われたオープンロケセットがあります。(現在・建物の中に入ることはできません)

映画”あした”ロケセットの裏手にある空地が”チャック広場”。
ここには かつて「日本開閉器工場」という会社があり、日本で初めて「ファスナー」を製造。そして、この国産ファスナーを”巾着”をもじった「チャック」という名前で売り出し。これが、ファスナー・ジッパーの日本独自の呼び名「チャック」の起源だそうです。(広場に立ち入ることはできません)

さて、向島・兼吉桟橋から渡し舟に乗って、尾道・土堂桟橋へと戻りましょう。

尾道渡船(兼吉渡し) | |
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運航区間 | 尾道・土堂桟橋 ~ 向島・兼吉桟橋 |
運航時間 | 始発:向島発6時00分・尾道発6時05分 最終:向島発21時55分・尾道発22時00分 *概ね10分(ラッシュ時5分)間隔で運航 |
運賃 (一部区分のみ表示) | 大人100円・小人50円 (自転車・バイクは10円追加) *船内で係員が集金 *支払いは現金のみ(カード等不可) |
尾道市による情報 | 尾道渡船(兼吉渡し) |
「からさわ」超有名アイスクリーム店のアイスモナカ
尾道・土堂桟橋で船を降り、目の前の「海岸通り」を左(尾道駅方向・西)へ。
桟橋から150mほどで、”からさわ”に到着です。

“からさわ”は、1939(昭和14)年創業の尾道の超有名アイスクリーム店。
写真は”からさわ”の定番「アイスモナカ」です。

店の前の突堤に、「からさわ」のベンチがありますよ。

NHK連続テレビ小説「てっぱん」のロケが行われた場所だよ!

からさわ | |
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営業時間 | 10時~ 閉店時刻は季節・曜日によって異なるので “からさわ”公式サイト参照 |
定休日 | 火曜日・ 季節によっては第2水曜日 詳しくは“からさわ”公式サイト参照 |
公式サイト | からさわ |
さて、”からさわ”のアイスモナカを食べた後は、路地を通って商店街へ戻りましょう。
こちらは、銭湯をリノベーションした中華居酒屋”小籠包酒場 大和湯”ですよ。

再び商店街へ 尾道商業会議所記念館・まちなか文化交流館「Bank」
大和湯の少し西にあるのが、尾道商業会議所記念館(旧尾道商業会議所)。
1923(大正12)年に建てられ、1971(昭和46)年まで「尾道商業会議所」として活躍した建物です。

1階は資料展示や観光案内コーナー、2階には”議場”(2~3階吹き抜け)と”会頭室”が残されており、現在でも「貸し会議室」(有料)として使用できます。

尾道商業会議所記念館(旧尾道商業会議所) | |
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開館時間 | 10時〜18時 (1月2日・3日は11時~17時) |
定休日 | 木曜日(祝日の場合は開館) 年末年始(12月29日~1月1日) |
入館料 | 無料 ただし2階議場貸室利用は有料 |
尾道市による情報 | 尾道商業会議所記念館について |
尾道商業会議所記念館から西へ50mほど進むと、”まちなか文化交流館「Bank」”が。
旧三井住友銀行尾道支店を改装して2023(令和5)年にオープンした交流・休憩施設です(飲食は禁止)。館内1階交流スペースはイベント等などに貸し出しされています。

館内には 重厚なカウンターなど銀行時代の面影が残っているよ。

まちなか文化交流館「Bank」 | |
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開館時間 | 10時〜18時 夜間使用がある場合は21時まで延長 |
定休日 | 水曜日・ 年末年始(12月29日~1月3日) |
入館料 | 無料 ただし交流スペース貸出は有料 |
尾道市による情報 | まちなか文化交流館「Bank」について |
“まちなか文化交流館「Bank」”の少し西には、大人気パン屋さん”パン屋航路“が。

パン屋航路の斜め向かいには、こちらも大人気店で 尾道市ふるさと納税返礼品も提供する”桂馬蒲鉾商店”が。

本通り商店街には 尾道ラーメンのお店など飲食店がけっこう充実しています。

おのみち 林芙美子記念館
本通り商店街アーケードの西端部付近にあるのが、”おのみち 林芙美子記念館”。
尾道ゆかりの小説家・林芙美子氏が実際に住んでいた住居に、資料などが展示されています。
*金・土・日曜と祝日のみの開館(12時~17時)です。

林芙美子記念館の前には、このモデルコースの初めに渡った陸橋「うず潮橋」があります。

“林芙美子像”の前まで戻ってきました。

尾道駅前に戻り夕食 “尾道WHARF”で瀬戸内魚介グルメ
林芙美子像から200mほど商店街を進むと、JR尾道駅前に到着です。
こちらの像は”ベルポール完成記念モニュメント「少年・少女の像」”。
「尾道駅前地区第一種市街地再開発事業」によって尾道駅前が整備されたことを記念して建てられたモニュメントです(“ベルポール”は再開発された尾道駅前地区の愛称)。
「沈黙の艦隊」で知られるかわぐちかいじ氏と弟の川口協治氏による原画をもとに制作されました。

JR尾道駅周辺にも飲食店が何軒かあります。
こちらは、JR尾道駅前の海辺、グリーンヒルホテル尾道の1階にある”尾道WHARF“。一年中食べることのできる”カキ”をはじめ、瀬戸内らしい魚介を使った料理が楽しめます。

尾道WHARF(ワーフ)についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています
筆者は、JR尾道駅から東へ徒歩5分ほどのところ(海岸通り沿い)にある尾道ラーメン店「喰海」(くうかい)も好きです。
尾道観光モデルコース(車なし1日散策) 徒歩距離と所要時間
この尾道散策観光モデルコースの徒歩移動距離は、約3,200mです。一般的な歩行速度と言われる「80m/分」で計算すると、約40分です。(各スポットでの滞在時間含まず)
ただ、このモデルコース内の約1,500mが 尾道山手の坂・階段の路地散策なので、数字以上に時間がかかり・疲れます。
区間 | おおよその区間距離 |
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JR尾道駅~千光寺頂上展望台(ロープウェイのりば) | 1,800m (うち約1,500mが坂・階段) |
ロープウェイ山麓駅~渡船のりば(尾道土堂桟橋) | 600m |
向島内(“あした”ロケセット・チャック広場) | 100m |
尾道土堂桟橋~商店街~JR尾道駅 | 700m |
【全区間 合計】 | 3,200m |
もちろん、各スポットでの滞在時間にもよりますが、昼食・お茶(坂道階段歩いて疲れるから2回お茶・それにアイスも食べたい)・夕食合わせて、丸一日くらいのイメージです。

1日歩くし坂や階段も多いから、歩きやすい靴・動きやすい服装をオススメします!
以上、尾道散策観光モデルコースでした!
最後までご覧いただき ありがとうございます。
*お出かけの際は ご自身で最新情報をお確かめください