豊臣秀吉とその三男の豊臣秀頼・そして2026年NHK大河ドラマの主人公で豊臣秀吉の弟の豊臣秀長を御祭神とする豊国神社(ほうこくじんじゃ)。
この記事では、前回お届けした「大和郡山観光・豊臣秀長ゆかりの地巡りモデルコース」の続編?・番外編?として、「大和郡山から豊国神社(大阪)」へのアクセスを詳しくご紹介します。奈良・大和郡山から、大阪・豊国神社へ「豊臣兄弟!」聖地巡りの旅!? ぜひ最後までご覧ください。
大和郡山から豊国神社(大阪・豊國神社)へのアクセス
前回の記事では、豊臣秀長が居城とした郡山城など大和郡山市の豊臣秀長ゆかりの地を巡るモデルコースをご紹介しました。
この記事では、豊臣秀長ゆかりの地「大和郡山」から 豊臣秀長を御祭神とする「豊国神社」(大阪)へ参拝に向かいます。
なお、京都にも表記が同じ「豊国神社」があります。この記事で向かうのは「大阪市中央区・大阪城公園内にある豊国神社(豊國神社とも表記)」です。(京都と大阪の豊国神社の違いについては この記事の最後にまとめます)
近鉄郡山駅から「大和西大寺駅」へ
大和郡山市の豊臣秀長ゆかりの地めぐりに便利な 近鉄郡山駅(近鉄橿原線)にやってきました。
この近鉄郡山駅から「大和西大寺・京都方面(2番線)」の電車に乗って、まずは「大和西大寺駅」を目指します。
「大和西大寺駅」には全ての電車が停車しますので、近鉄郡山駅2番線から出発する どの電車に乗ってもOKです。
大和西大寺駅で大阪難波方面行きに乗り換えて「鶴橋駅」へ
「普通」なら約10分・「急行」なら約7分で、大和西大寺駅に到着。
大和西大寺駅からは「大阪難波・尼崎・神戸三宮方面行き」(近鉄奈良線)の電車に乗り換え、「鶴橋駅」を目指します。
鶴橋駅も近鉄の全ての電車が停まる主要駅です。
大和西大寺から鶴橋へは、「快速急行」が早く着きます。また、朝夕の時間帯には「特急」(全車有料指定席)も走っています。
大和西大寺駅は近鉄有数の乗り換え駅で 多方面の電車が発着します。お乗り間違えには十分ご注意を。
鶴橋駅でJR環状線に乗り換えて 森ノ宮駅へ
大和西大寺駅から約25分(快速急行の場合)で、鶴橋駅に到着。
鶴橋駅で「JR環状線 内回り(1番線:京橋・大阪・ユニバーサルシティ方面)」電車に乗り換え、「森ノ宮」駅へ。
森ノ宮駅には、鶴橋駅1番線を発車する全ての電車が停車します。
森ノ宮駅に到着 「北口」から大阪城公園へ
鶴橋駅から約3分で、森ノ宮駅に到着。「北口」改札から駅を出ます。
森ノ宮駅の次に「大阪城公園駅」がありますが、豊国神社へは森ノ宮駅からの方が近いです。
このルートの乗車時間と大人運賃を表にまとめます。
ただし、近鉄の「特急」に乗車の際は、運賃以外に特急券(特急列車の種類によっては特別車両券も)が必要です。
区間 (鉄道会社) | 乗車時間 | 大人運賃 |
---|---|---|
近鉄郡山→大和西大寺 (近鉄) | 約7分(急行) | 680円 |
大和西大寺→鶴橋 (近鉄) | 約25分(快速急行・急行・特急) | |
鶴橋→森ノ宮 (JR) | 約3分 | 140円 |
合計 | 約35分(乗り換え時間含まず) | 820円 |
大阪城公園内を歩いて豊国神社を目指す
森ノ宮駅北口を出たら、目の前の交差点を渡り(森ノ宮駅北口から見て交差点の斜め向かい側へ)、大阪城公園に入ります。
豊国神社は、大阪城公園内の大阪城二の丸(大阪城桜門前)にあります。
森ノ宮駅北口から大阪城公園へは交差点を渡るだけで目の前ですが、大阪城公園内に入ってから豊国神社までが、けっこう距離があります。(公園内徒歩約900m)
大阪城公園内に入ったら、大阪城天守に向かって伸びる広い通りを進みます。
噴水広場に到着。
スターバックスコーヒー(大阪城公園森ノ宮店)の前の道を進みます。
お堀(大阪城・東外堀)の角に出たら、左折。
突き当りの階段を上ります。
この階段が けっこう急で、しんどいんだよね。
階段を上り切ったら、右折。
道なりに進むと、目の前に「内堀」とその向こうの「大阪城・本丸」が見えます。
ここまで来ると、豊国神社は もうすぐです。
はい、豊国神社に到着。
ただ、こちらは「裏鳥居」。せっかくなのでもう少し道を進み、大阪城「桜門」前の「表鳥居」へ向かいます。
大阪城桜門前「豊国神社」に到着
豊臣秀吉・秀頼・秀長を御祭神とする豊国神社
豊国神社「表鳥居」に到着。
豊臣秀吉と その三男の豊臣秀頼・そして2026年NHK大河ドラマの主人公の豊臣秀長(豊臣秀吉の弟)を御祭神とする神社です。
創建時には「京都の豊国神社の大阪別社」という立ち位置でしたが、1921(大正10)年に独立。その際に 神社の名前の読み方を「ほうこく」神社としました。
大阪城「桜門」(写真中央下)の目の前です。
中之島から昭和36年に移転した豊国神社
豊国神社は、1879(明治12)年に創建。
創建時の場所はこの大阪城・二の丸ではなく、北区中之島(現在「大阪市中央公会堂」がある場所)でした。
その後、1912(大正元)年に中央公会堂建設のため少し西側に遷座(移転)。さらに大阪市役所の増築のため、1961(昭和36)年に現在の大阪城内に遷座しました。
境内にある案内板は、タッチパネルタイプのデジタルサイネージだよ。
今時っぽいね!
平成19年に復元された「豊臣秀吉公像」
豊国神社の境内には「豊臣秀吉公像」が。
現在の豊臣秀吉公像は、2007(平成19)年に復元されたもの(彫刻家 中村晋也氏作・台座含む高さ5.2m)。
1903(明治36)年に建立された「旧」豊臣秀吉公像は、1943(昭和18)年に「金属類回収令」(戦争の武器生産用の金属不足を補う)による供出で失われました。
60年以上ぶりの復活だったんだね!
出世開運にご利益
こちらが、豊国神社の本殿・拝殿。
やっぱり 半農の下級武士から天下統一を果たした豊臣秀吉を御祭神とする神社ですから、出世開運にご利益があるようです。
京都と大阪の豊国神社の違いは?
この記事でご紹介しているのは 大阪(大阪城内)の豊国神社ですが、京都(東山区)にも豊国神社があります。
上でも書きましたように、大阪の豊国神社は 創建時には「京都の豊国神社の大阪別社」という立ち位置でしたが、1921(大正10)年に独立。その際に 神社の名前の読み方を「ほうこく」神社としました。
京都の豊国神社(とよくにじんじゃ)は 豊臣秀吉だけを主祭神としていますが、大阪の豊国神社(ほうこくじんじゃ)は豊臣秀吉と その三男の豊臣秀頼・弟の豊臣秀長を祭神としています。
大阪・京都以外にも、関西では滋賀県の長浜市に「豊国神社(ほうこくじんじゃ)」が。他にも名古屋・金沢などにも豊臣秀吉を祀る「豊国神社」があります。
大阪の豊国神社 | 京都の豊国神社 | |
---|---|---|
所在地 | 大阪市中央区 (大阪城公園内) | 京都市東山区 |
読み方 | ほうこく じんじゃ | とよくに じんじゃ |
漢字表記 | 豊国神社(大阪市による表記) 豊國神社(豊國神社による表記) | 豊国神社 |
主祭神 | 豊臣秀吉 豊臣秀頼(秀吉の三男) 豊臣秀長(秀吉の弟) | 豊臣秀吉 |
さすが太閤秀吉さん、いろんなところで大人気やな!
以上、「大和郡山観光・豊臣秀長ゆかりの地巡りモデルコース」の続編(?)として、大和郡山から豊国神社へのアクセスをご紹介しました。
最後までご覧いただき ありがとうございます
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